エジプト:コプト総主教は「事態は日を追うごとに改善している」と発言
2019年05月20日付 al-Hayat 紙

■エジプトのコプト総主教:教会は政党ではない

【カイロ:本紙】

(コプト教会の総主教である)アレクサンドリア総主教タワドロス二世は、「エジプトの教会は政党ではなく、エジプトにおける最古の大衆組織である」と述べた。同時に、ほぼ毎日新たな教会が法的に承認されていると指摘し、教会の法的な承認に関する同国の取り組みを賞賛した。

タワドロス二世は総主教としてドイツを訪問中に、教会の公式チャンネル「サート」と交わしたやり取りの中で以下のように述べた。「教会は政党ではなく、また、私は政治学を学んだこともない。そして私が作り上げるものは、国民としての範疇にあるものだ。」

そして、タワドロス二世総主教は以下のように続けた。「教会はその成立以来、愛国路線を追求しており、また歴史的にエジプト最古の大衆組織である。現在、全てのコプト教徒は、エジプト国民であり、私もエジプト国民である。我々の役割は祖国に関わることであり、これは国民であることの権利と義務だと呼ばれている。また、政治は政党を通して行われるものであり、そして教会は政党ではない。」

さらに、タワドロス2世総主教は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領および、教会に位置づけに法的な承認を与える同国の努力を賞賛した。

教皇は、訪問の合間にドイツのアンゲラ・メルケル首相に対して述べたことを振り返り、「状況は日を追うごとに良くなっている」と強調するとともに、以下のように述べた。「エジプト政府は、教会建設法の公布以来900の教会に法的な承認を与えた。あなたの息子が10のうち、3を手にしているとき、それは良い状況ではない。しかし、(それから)10のうち4を手に入れたとしたら、それは改善と言える。そして、そのようなとき、私がかつて言ったように、我々は『事態は日を追うごとに改善している』と言うのだ。現在、教会建設と法的な承認を与えるための法律がある。そして我々は、ここ2年間で、900の場所で法的な承認の付与を終えており、これは毎日法的な承認が行われていることを意味する。」

同様にタワドロス二世は、大統領がコプト教徒と共に教会でのコプトの祝典に参加したことに触れ、「これは事態が改善している兆候のひとつである」との見解を示した。また、今年1月時に降誕大聖堂とファッタ―フ・アリームモスクが同時に開設されたと言及した。なお、この降誕大聖堂は、中東で最も大きい大聖堂である。

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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:46808 )