■トルコは早急に停戦の期間延長を要求する見通し。政府軍はイドリブの停戦を遵守し、テロリストを撃退(2)
【アレッポ:ハーリド・ザンギルー、ハマー:ムハンマド・アフマド・フッバージー、ダマスカス、本紙、諸通信社】
一方、トルコから支援を受けるシリア愛国解放戦線の民兵らに近い複数の情報筋が本紙に明らかにしたところ、トルコ政府は合同作業チームを通じて、ロシアに新たな要求を提出するという。今日(20日)、アンカラで作業チームの2度目の会合が実施されると予測されている。その目的は、以前よりも停戦の期間を延長し、ソチ合意とアスタナ合意を、今次の停戦を保証するものとみなし、両合意に基づいた停戦履行の開始に係る調整を議論することだという。停戦の趣旨は、アレッポ・ハマー、アレッポ・ラタキヤ間の高速道路の開通、イドリブとその郊外にある最後の緊張緩和地帯を維持することだという。
これらの情報源は以下のように指摘した。レジェップ・タイイープ・エルドアン政権は、短期的な工程表を要求している。この工程表は、トルコの常設監視所12カ所から撤退した後、監視所を再配備し、非武装条項の適応の誓約をトルコが遂行するためのものである。この条項には、二つの国際道路の開通、以前のようにトルコが合意順守の責任を回避しないことが含まれている。過去、トルコが停戦の条項の適用期間を順守しなかった折、2カ月だった適用期間は7カ月まで延長されたことがある。
同情報筋の指摘によれば、トルコ政府はロシア政府と緊張緩和地帯に関して新たな信頼醸成に取り組んでいる。またトルコ政府は、パワーバランスをシリア政府軍を利するように傾け、東グータやダラアと同じシナリオをイドリブやその周辺地域で辿ることをロシアが是とするよう働きかけている。トルコはこうした試みの中にあって、イドリブにおけるシリアの最期の手札で被る損害を回避するという自派の望みを顧みていない。他方で、ロシア空軍の支援を受ける政府軍は、安全地帯の住民をテロリストの侵害、彼らの度重なる停戦違反から保護するため、非武装地帯におけるテロリストの汚物の浄化を決意している。
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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46810 )