レバノン:退役軍人が予算案に対する抗議のオキュパイ運動を行う
2019年05月13日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■レバノンで、退役軍人が年金カット案に抗議してオキュパイ運動を開始

【諸通信社】

レバノンの退役軍人らは一昨日、日曜日(5月12日)の深夜、レバノン中央銀行の前で座り込みを行った。これは政府の予算編成審議会で、退役軍人の恩給や年金の減額を検討していることに抗議して行われた。彼らは「月曜の朝に、銀行員の行内への立ち入りを阻止する予定である」と言った。

銀行前に約100人もの抗議者が座り込みを続ける中、レバノン連立政府は、負債を背負う国の赤字削減案を含む予算案を可決するための新たな会議を開いた。

退役少将サミー・ラッマーフ氏は(退役軍人を)代表して、「我々は、軍の予算削減廃止要求が受け入れられるまで銀行の占拠を続け、行員の立ち入りを阻止する」と述べた。

また、ジャマール・ジャッラーフ情報大臣は会議の後「給与問題については全体として、これまで実施した対策のうち何が赤字を削減したか、実施した対策が十分だったか否かを議論してこなかった。もちろんこれは、さらなる話し合いを重ね、結論を得なければならない案件だ」と述べた。

ロイター通信のレポーターによると、退役軍人らは中央銀行の3つの出入り口を封鎖し、その1つは車専用の出入り口だということである。

しかし、レバノン銀行労働組合長のアッバース・アワーダ氏は「レバノン銀行は月曜日は通常営業日だが、軍人らが銀行の出入り口を封鎖しているために、行員らの銀行への立ち入りが阻止されている。だが行員が銀行内に入る何か別の方法があるはずだ」と述べた。

レバノンは世界で有数の高い政府総債務残高に悩まされている。その対GNP比は150%に達している。予算案は財政赤字の対GNP比を2018年の11.2%から少なくとも9%にまで削減することを目標としている。

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( 翻訳者:佐藤竣介 )
( 記事ID:46831 )