シリア:安全地帯を巡りシリア民主軍とトルコ政府が交渉
2019年05月26日付 al-Watan 紙
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■安全地帯を巡りシリア民主軍とエルドアン政権が交渉
【諸通信社】
シリア民主評議会が樹立したいわゆる「執行評議会」のアーザード・バラーズィー議員は、「安全地帯」に関する「合意形成」に至るために、シリア民主評議会とトルコ政府との間で行われている調停について明らかにした。一方、クルド系の民主統一党(PYD)のサーリフ・ムスリム対外関係担当代表は、ロシアがトルコを満足させようとしていると、同国を非難した。
反体制派のウェブサイトが伝えたクルド系サイトとの対話の中で、バラーズィー議員はシリア民主軍とエルドアン政権との間接的な対話の実施について言及し、「対話は我々にとって戦略的な選択肢である」と述べた。また状況が整えば、健全性と対等の基盤の上で、シリア政府とであれトルコ政府とであれ、必ず対話に取り掛かるだろうと指摘した。
また同議員は、シリア民主評議会は、米国主導の有志連合の支援を受けるシリア民主軍民兵の政治的な隠れ蓑であるとの認識を示している。
さらに、バラーズィー議員は強力な交渉人としての一面を見せようと、「従属する者と従属される者、主人と奴隷、支配者と被支配者というような(対等ではない)当事者たち(の関係性)から始まるいかなる対話も、一切受け入れられない」と述べた。
そして同議員は、「メディアが指摘したところによると、(シリア民主評議会に属している)北・東シリア自治局とトルコの調停は、様々な分野、特に安全地帯に関する分野における合意形成を目的としている」と明らかにした。また、同議員は自治局の構想が、安全地帯に関するトルコの構想と全く異なると強調した。さらに、トルコはアフリーンを占領していると明らかにした。
クルド系のサイトが複数の匿名のクルド報道筋の話として伝えたところによると、米国はシリア民主軍とトルコ政府の仲介を行っており、米政府はユーフラテス川東部での安全地帯設立に関する柔軟な姿勢を示すために、シリア国内の米国の手先に圧力をかけるという。
また、これに先だって米国のジェームズ・ジェフリーシリア担当特使は、先週水曜日(22日)に、米上院外交委員会のヒアリングの場で以下のように述べた。「我々は調停役を果たそうとしており、緊張緩和および我々がまだその範囲を確定できていない安全地帯の設置についてシリア民主軍を説得している。」
さらにジェフリー特使は、「国内勢力(シリア民主軍)は安全地帯を監視し、その中でトルコは複数の監視ポイントを持ち、米国も影響力を保持するだろう」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46845 )