断食月明けのバイラムに100憶リラの経済効果
2019年05月26日付 Milliyet 紙

トルコホテル業者連盟(TÜROFED)のオスマン・アユク会長は、バイラム休暇に旅行をする人の数が500万人を超え、100億リラの経済効果を生むと述べた。

ラマザン・バイラムの休暇が9日間となることが2か月前から発表されていたこと、学校の休校期間と重なることから、国内旅行の活性化が期待されている。TÜROFEDのオスマン・アユク会長は、ラマザン・バイラム休暇の時期は国内市場がもっとも活性化し活動的になる時期だと述べた。アユク会長は、9日間のまとまった長い休暇のチャンスになることを指摘し、この期間は国内外への旅行が活発になる時期となるだろうと述べた。

■地中海・エーゲ海沿岸部への流れ

アユク会長は、バイラム休暇に沿岸地域だけに目を向けるべきではないと強調し、トルコ全土で活性化が期待されると述べた。オスマン・アユク会長は、季節的にも最大の関心はアンタルヤとエーゲ海沿岸部に向けられていると説明し、パムッカレ、カッパドキア、黒海地方でも非常に活性化していると述べた。アユク会長は、最も大きな動きは大都市に暮らす人々がバイラムを利用して故郷にいる親類縁者を訪問することとなると指摘した。

■「ホテルに30~40万人」

アユク会長は、条件を満たしているもの、資格を有しているもの合わせてトルコ全土に150床のベッドがあると明らかにし、30%が国内市場の顧客で埋まることが期待されており、この数字は約30~40万人が休暇にホテルを利用することを示していると述べた。オスマン・アユク会長は、故郷や親類縁者を訪問する形で旅行する人の数は500万人を超えることが期待されると強調した。アユク会長は、「ホテルに滞在する客の規模は10憶リラのレベルに達しうる。バイラムの活動が経済に与える利益の合計はおそらく10憶リラ、またはそれ以上と言えるかもしれない」と述べた。

■「祝日の年頭発表を」

アユク会長は、観光業界として連休の年頭発表が何年もの間求められていることは非常に重要な問題だと述べ、「年頭に連休の日程、バイラムだけでなくその他の公的な祝日のすべてについても発表されることは、有効である。連休にできる公的な祝日があれば、それが年頭に発表されれば人々が先の計画を立てることが容易となり、休暇のツアーをより早く取ることができる。このことは、より経済的かつ割引料金のツアーで休暇を取ることが可能となる。今後、祝日が年頭に発表されることは非常に有用となる」と話した。

■「バイラムに需要集中」

地中海観光ホテル経営者協会(AKTOB)のエルカン・ヤージュ会長も、バイラム休暇が9日間となることが約2か月前に発表されたことは、市民が前もって割引料金で休暇の計画を立てるという観点から重要であると述べた。ヤージュ会長は、「このことは、休暇を取る人々にとって本当にチャンスを与えた。休暇の計画も、地域やホテルの選択についても、重要な支えとなった。観光業界として、私たちも利益を得た。休暇期間に国外市場からも需要が集中していること、また休暇を早期計画する機会があったことから、バイラムに沿岸地域では非常に大きな需要が創出された」と述べた。

■ホテルの満室率、95~100%に到達

エルカン・ヤージュ会長は、バイラムまであと約10日となり、多くの施設が90~95%の満室率に達していると述べ、先週の予約状況は非常に混雑していたと述べた。ヤージュ会長は、ツアー・オペレーターや旅行代理店のデータによると予約において2桁の大幅な増加が見られたことを強調し、「現在、沿岸地域とアンタルヤでは、バイラム休暇に満室率が95%、100%に達すると言うことができる。各施設はバイラムに20%以上の国内市場の割り当てを分配し、これは数十万規模になると言われている」と話した。

■「直前の予約は困難」

ヤージュ会長は、休暇の計画を前もって行うことが、希望する地域・ホテルの確保と費用の面の両面から非常に重要だと説明し、特にバイラムの時期について警告した。ヤージュ会長は、近年、バイラムに休暇を取る習慣が非常に増加していることを指摘し、「これにより、直前まで予定を決めていない人々が宿泊施設を見つけることも、行きたい地域に行くことも、困難となる。特に費用において、直前まで確保していない人々が早期予約割引の利益を得られないといった状況が問題となっている。必ず休暇を前もって計画することを、強くおすすめする」と述べた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:46849 )