シリア:イスラーム国の兵士の子供は帰国の実現に向けて故郷の政府に呼びかける(3)
2019年05月27日付 その他 紙
■イスラム国兵士の子供たちは、「無明の考えの犠牲者」となった後、自らの帰国に向けた呼びかけを故郷の政府に対して行った。
【ハサカ:ナスリーン・アリー】
2017年、ラッカをイスラム国支配から解放するため、シリア民主軍が行った包囲戦に際し、Nさんは兄弟、姉、母親と共にデリゾールへと向かった。その後はイスラム国占拠下の地域内で、時折移住を繰り返しながら暮らしてきたという。
「バーグーズが包囲され、私たちはバーグーズ避難民キャンプに移住しました。その滞在中、母は殺されました」。彼女はそう語った。
昨今のバーグーズにおける戦闘において、シリア民主軍は、イスラーム国戦闘員の家族や、地域の住民がアル=ハウル・キャンプに到達するための安全回廊を確保した。こうして、彼女は兄弟と姉とその幼い息子と共にアル=ハウル・キャンプへとやって来たのだった。
Nさんによれば、彼女は、モロッコで暮らす祖母に連絡を取ったことがあるという。「モロッコで暮らしている祖母に連絡を取り、モロッコに帰らせてくれるように頼みました。私や兄弟たちは皆、両親による誤った、そして無明の考えの犠牲者だったのです」。彼女はそう語った。
「モロッコに帰りたいです」最後に彼女はそう述べ、続けた。
「私の望みはモロッコに帰って学業をおさめ、安全な生活を送ることなのです」
ウズベキスタン出身の13歳の少女Aさんは、2010年、ダマスカスに移り住むために父親と共にシリアにやってきた。数年後、シリア革命が緊迫化すると、彼らはトルコへと移住した。
(4に続く)
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:46856 )