アドゥヤマンの竃を使った職人達は、バイラムまで数日と迫り、アドゥヤマン独特の地域メニューであるバイラム・タプラマの注文に応じるべく、日夜奮闘を続けている。
長年、アドゥヤマンの町では家庭で小麦粉、牛乳、ベーキングパウダー、砂糖、塩、イースト菌を混ぜ、農村部ではかまどで都市部ではオーブンで作られてきた「バイラム・タプラマ」は、訪問客に舌鼓を打たせている。
アドゥヤマンの竃を使った職人達は、バイラム(断食月明けの宗教的祭日)まで数日と迫り、近隣の県やイスタンブル、アンカラ、イズミルといった県から受けた注文に応じるため、休みなく働いている。
燃え盛る炎の前でザクロのように赤くなったタプラマは、バイラムで訪問客の要望に応じてクッキーやお菓子として振舞われる。
■1年間この月を待っている
タプラマ職人エンベル・サイグンさんは、アナトリア通信の取材に答え、バイラムが近づくと忙しくなり、バイラム・タプラマスの注文に応じるため働いていると述べた。
タプラマがアドゥヤマンの家庭になくてはならないものであると述べたサイグンさんは、次のように話した。
「タプラマは、バイラムの訪問客に振舞う。昔は焼き菓子を好んでいたが、現在はタプラマがとても注目されている。塩、砂糖、ゴマ、ニオイクロタネソウの種を含む全ての種類がある。お客は、イフタール(一日の断食明け食事)が近づくとタプラマを買いになだれ込む。現在は県外からの注文に応じるため働いている。私たちは、他県から1500トン近いタプラマの注文を受けた。1年間この月を待っている。」
■お客は、とても気に入っている
タプラマ職人ヤシャル・サイグンさんは、バイラム・タプラマが一般的には家庭で訪問客に振舞われると述べた。
タプラマが小麦粉、牛乳、ベーキングパウダー、ゴマ、塩、砂糖、イースト菌を混ぜて作られるとしたサイグンさんは次のように話した。
「私たちは、生地をこねてボール状にする。その後、生地をいい具合に広げる。中にサフランを入れる。最後にゴマを入れて火に入れる。約1時間でタプラマが完成する。お客たちは、とても気に入っている。アドゥヤマン出身で別の県に住んでいる人にも送付している。タプラマは、添加物がないためとても好まれている。」
お客のアリ・トゥランさんはというと、毎年バイラムでは必ずタプラマを買うと述べて、「私たちの家では必ず訪問客に振舞うためにタプラマを準備している」と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:46892 )