アルジェリア:ベンサーリフ大統領は最高裁判所と法務省の人事を改編し、抗議デモに対処
2019年06月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アルジェリア:刑務所の扉は高官に開かれている。「国家機密を漏洩した」士官3名に死刑判決…学生数千人「悪党との対話はない」
【アルジェ:本紙】
アルジェリア大統領府の発表した声明によると、おととい月曜日に最高裁判所長官と検事総長が解任された。一方、多数の高官が汚職事件について裁判所に出廷し、何千人もの学生が全ての高官の辞職を求めてデモを行なった。
数千人の学生と大学教授によるデモは、毎週火曜日に首都で行われてきたのと同じように行われ、アブドゥルカーディル・ベンサーリフ暫定大統領の提案する対話への参加に反対するとともに、彼の辞任とアブドゥルアズィーズ・ブーテフリカ前大統領が残した体制の象徴的存在の全員の退陣を要求した。
首都中心街を通った多数の学生デモ行進の主なスローガンは「悪党との対話はない、ベンサーリフは大統領ではない」であり、アブドゥルカーディル・ベンサーリフ大統領の対話の申し出に対抗するものであった。その申し出は木曜日の演説のなかで示されたもので、大統領選挙を調整するための全会一致(コンセンサス)に達することを目的としていた。
最高裁判所長官の解任に関する共和国大統領府の声明は、以下の通りである。大統領は、最高裁判所長官をアブドッラシード・ティッビー氏に、最高裁判所検事総長をアブドッラヒーム・マジード氏に、法務省人事総局長をビターム・アブドゥルマジード氏に、法務省総監察官をハムダン・アブドゥルカーディル氏に、法務省司法法務担当総局長をジャアリール・アブドゥルハフィーズ氏に、アルジェ地区評議会議長をカーシミー・ジャマール氏に任命した。
(後略)
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( 翻訳者:今中志穂・下宮杏奈・白石江里香 )
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