■2人の専門家が、オマーン湾における2隻の石油タンカーに対する攻撃には明らかなイランの痕跡があるとの見解を示す
【ジェッダ:ムナー・マンジューミー】
2人の専門家は以下のような見解を述べた。「オマーン湾において今朝(6月13日木曜日)発生した石油タンカー2隻への攻撃は、特にこの事件が公海上で起こったことを鑑みれば、航海の安全と世界貿易の自由を標的としたものである。」同時に両者は本紙の取材の中で以下のように指摘した。「イランこそがこの攻撃の受益国であることを示唆している。」
今年5月にアラブ首長国連邦のフジャイラ沖で4隻の船舶が攻撃を受けて以来、オマーン湾では2度目の船舶や石油タンカーへの攻撃となった。
政治アナリストのアフマド・アンサーリー氏は以下のように述べた。「オマーン湾で起こった事件の受益者はイランである。イランは、同国に対する経済制裁が適用されたのを受け、船舶や石油タンカーを標的としたテロ行為を通して、あらゆる地域諸国に脅威を与えようと企んでいる。これらのことから、イラン政府に対し、特に経済面で国際的な圧力がかけられ続けることが予測される。」
また、アンサーリー氏は現時点ではイランに対して軍事的な対抗措置は行われそうにないとの見解を示し、以下のように述べた。「軍事的な対抗措置がなされた場合、それは強力で決定的なものとなるだろう。イランは経済制裁を課されて以降、湾岸アラブ諸国、特にサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を挑発しようと動いている。イランはテロ行為によって地域諸国、とりわけサウジアラビア政府とUAE政府を軍事戦争に引きずり込むことを狙っているのだ。何故なら、先月のサウジアラビアの船舶の爆破というテロ行為は何よりもまずサウジアラビアの安全保障を脅かすことを狙ったからだ。これに加えて、サウジアラビア中部にある石油パイプラインを狙ったテロ行為や、地域に存在するイランの手先となる組織を通してアブハー空港を狙うこともあった。そして今日(13日)、2隻の石油タンカーが狙われ、そのうちの一隻はサウジアラビア東部のジュバイル港で荷役が行われたタンカーであった。」
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:46972 )