■ムハンマド・ムルスィー氏が「スパイ事件」に関する公判中に失神し、死去
■検事総長は遺体の検視の実施と法廷の監視カメラ映像の保存を指示

【ナーギー・ガルガーウィー、マフムード・フアード】

昨日（6月17日）、ムハンマド・ムルスィー・アッヤート氏がスパイ事件に関する公判中に死去した。故ムルスィー氏が裁判所に発言（の許可）を求め、裁判所がこれを認めたが、休廷となった直後に失神しその直後に死去したのだ。遺体は病院へ運ばれ、必要な措置が取られた。

検察は昨日午後、ナセルシティ第一刑事裁判所の2013年事件番号56458に関する公判中にムルスィー被告死去の知らせを受けた。公判中、2人目・3人目の被告の答弁が終わった後、故ムルスィー氏は発言することを求め、裁判所はこれを許可した。同氏は5分間発言し、その発言が終了した後に裁判所は審議のために休廷を宣言した。ムハンマド・ムルスィー・アッヤート被告と他の2人の被告は被告用ケージの中にいたところ、ムルスィー被告は意識を失い、すぐに病院へ搬送されたが、神のもとに召されたことが確認された。

ナビール・アフマド・サーディク検事総長は最高国家治安検察庁とカイロ南部検察の検察官から成るチーム対して、ムルスィー氏の遺体の検視と法廷や被告用のケージに設置された監視カメラ（画像）の保存、そして当時同氏と一緒にいた者たちの証言の聞き取りに取りかかるよう命じた。また検察は、死亡したムルスィー氏の治療に関する記録の保存も指示し、さらに監察医の権威である法医学局長を長とする高等法医学委員会に対し、ムルスィー氏の死因に関する法医学的見地から報告書を用意するよう指示を出した。さらに、同委員会が報告書を用意でき次第、同氏の遺体を埋葬することを明らかにした。

暫定の医学的な報告書によれば、ムルスィー氏の検案を行ったところ、脈拍も血圧も呼吸もなく、両目瞳孔の散大および対光反射消失を確認したという。また、同氏は午後4時50分ちょうどに病院に到着し、遺体に新しい外傷はなかったことも確認された。

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（ 翻訳者:友添日向子 ）
（ 記事ID:46995 )