エルドアン大統領、日本製スィノプ原発計画、停止を言明
2019年06月27日付 Cumhuriyet 紙


ムラト・イェトキン記者の記事によると、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は2023年を目標に計画していた日本とのスィノプ原子力発電所の計画を中止すると発表した。

ムラト・イェトキン記者によるブログyetkinreport.comに載ったブログによると、エルドアン大統領は、6月28日―29日にかけて日本の大阪で行われるG20サミットに参加するためにトルコを出発する前に、日本の著名な新聞社のうちの日経新聞で27日に報道されるインタビューで、計画が当初のコストの2倍になっているため中止される件に関する質問に以下のように答えた。

「スィノプ原発計画において望まれていた点に至っていない。日本側によって用意された事前に事業の実行の可能性を調査した実現可能性報告書と費用分析はエネルギー天然資源省と別の関係機関によって詳細に検討された。費用の面でも期間の面でも我々が初期に合意していたものではない結果が出てきた。

スィノプ原子力発電所が望んだように進展しないことは嘆かわしいことである。しかし、日本とのエネルギー協力は原子力エネルギーの分野にとどまらない。日本とのクリーンコール、再生可能エネルギー、研究開発、人材育成、運輸といった数多くの分野においてともに取り組んでいこうと考えている。」

エルドアン大統領のこの言葉は、G20サミットを主催する日本の安倍晋三首相と経済協力協定で話し合う前に日本企業とスィノプ原子力発電所計画がもはや進んでいないことに関して、初めてトップが話したことになった。日本側からは、ここ暫く計画に関する作業を停止しており、これに対する対応はすでにトルコ側にあるとの発表が行われていた。

エルドアン大統領の言葉から、トルコ政府内での検討の結果、日本-フランス合弁によるスィノプ原子力発電所建設計画が実質上中止されたことがわかる。

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( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:47048 )