元CHP議員、獄中のHDPオンデルを訪問
2019年06月29日付 Cumhuriyet 紙


アティッラ・カルト元CHP議員は、刑務所のムーサ・カルト氏とスッル・スュレイヤ・オンデル氏を訪ねた。

アティッラ・カルト元共和人民党(CHP)議員は、カンドゥラ第1Fタイプ刑務所にいる本紙の元社員の1人で風刺画家のムーサ・カルト氏と人民の民主主義党(HDP)のスッル・スュレイヤ・オンデル氏を訪問した。アティッラ・カルト元議員は、刑務所前で記者会見を行う許可が得られず、非接触の面会による印象を説明した。

サバハッティン・ウシュクHDPコジャエリ県共同党首も、カルト元議員に同行した。カルト元議員は、 非接触の面会で電話を通してガラス越しに約40分ほどの面談を実現させたと述べ、「彼らはいかなる時も、報復も怒りの感情も持っていなかった。彼らは、トルコの平和と民主主義についての自分たちの責任を自覚している。スッル・スュレイヤ・オンデル氏は刑務所で制作を続けている。歴史的な規模で非常に重要なものを制作しており、社会とも共有することになるだろう。スッル・スュレイヤ・オンデル氏は、収監されているとはいえ、社会に対する義務を果たしている。ひとりの人間として、彼らはこの制作活動を刑務所の外で行うべきだ。この制作活動を自由な環境で行うべきだ。この環境を作り出すことは、トルコを統治する者たちの責務である」と述べた。カルト議員は、ムーサ・カルト氏もスッル・スュレイヤ・オンデル氏も、健康状態は良好だと述べ、「彼らの気力はとても良好で、非常に力強い。見た目も元気そうに見える。ムーサ・カルト氏は、ムスタファ・ケマル・ギュンギョル氏とオンデル・チェリキ氏と同じ房にいる。ご存知のように、スッル・スュレイヤ・オンデル氏はユーモアをもった人物だ。面会の際も、政治のリーダーたちに向けたすばらしい観察と発見があった。彼らの分析は非常に理にかなっていて、私を笑わせることにも成功した。しかし彼らのこのユーモアは私の中に留めたい。私は、スッル・スュレイヤ・オンデル氏がイスタンブル選挙に関連して出た結果に喜んでいるのを見た」と話した。

■刑務所で風刺画は描けない

カルト元議員は、ムーサ・カルト氏がいつものユーモアのある言葉で対応してくれたと述べ、「ムーサ氏は、新聞記者として、風刺画家として、トルコの成功と民主主義、そしてユーモアに大いに寄与した。ムーサ氏の風刺画を見てほしい、そこにトルコを映した写真を見ることができるだろう。刑務所の中で描く機会があるとは思えない。それよりも法律の本を読むことに集中している状況だ」と話した。

カルト元議員は、非接触の面会での彼らの印象を説明し、「ムーサ氏とスッル氏は現在まで対面できていないが、週に1回手紙のやり取りをしている。もちろん手紙は刑務所で読まれているため、片方の房から相手の房に届くまで1週間かかっている」と述べた。

カルト元議員は、本紙の元社員、ムスタファ・ケマル・ギュンギョル氏とオンデル・チェリキ氏の状態も良好だと述べ、「全員が互いに団結している。ムーサ氏は刑務所で困ったことや問題は一切ないと言っていた。房からそれぞれ別の時間に、共有スペースに出る。ムーサ氏とスッル氏は現在まで対面できていないが、週に1回手紙のやり取りをしている。ある週はスッル氏が手紙を書き、別の週にはムーサ氏が返信を送る。もちろん手紙は刑務所で読まれているため、片方の房から相手の房まで合計20歩の距離の場所に手紙が1週間かかって届く。彼らの間には1枚の壁があり、その壁の向こうで手紙を書いている」と話した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:47067 )