イラン産ライオンの帰還
2019年05月11日付 Hamshahri 紙


80年前のイラン産ライオンが昨夜イランに帰還し、エラム動物園の式典で公開された。
メフル通信によると、滅亡から80年が経ち、希少な動物の一種であるイラン産ライオンの雄一頭が、昨夜[訳注:西暦2019年5月10日]22時ごろ英国のブリストル動物園からイマーム・ホメイニ空港の税関に到着し、約5時間の税関手続き後、非常に健康な状態で新たな生活地となる動物園に移送された。
このライオンのつがいとなる雌ライオンがアイルランドのダブリン動物園から来週国内に到着する予定である。エラム動物園の責任者たちは、このライオンたちの繁殖が子孫維持の効果的な一歩となることを期待している。
エラメ・サブス総合遊園地CEOサイドモハンマドレザー・パルヒーズカールはこれに関して以下のように述べた。「我々のイラン産ライオン帰還事業の本来の目的は、第一にこの動物の繁殖、第二に国内の野生動物に関する国民への啓蒙である。」
彼はこのライオンの帰還の経緯に関してこのように述べた。「エラム動物園がヨーロッパ動物園組合(EAZA)の会員であることが考慮され、絶滅危惧種の繁殖と保護計画に基づいてこのライオンがレンタル料無く国内への帰還することの合意に至った。」
パルヒーズカールは最後にこの希少な動物の見学に国民を招待することについてこのように述べた。「この動物のイラン到着とエラム動物園の公開を祝して、本日[西暦5月11日]木曜日は一般入場料が半額となる。」
イラン産ライオンの種は、地中海海岸のイタリアやギリシャからインド東北部、イランを含む中央アジアに至るまで分布していたが、生息地の破壊や多くの狩猟、生活環境の汚染と、ライオンの獲物となる動物の減少が原因となり、わずかな個体数だけが自然の姿でインドのグジャーラート州に位置するギル森林で生存している。現在、個体数がわずかなイラン産ライオンは、世界中の動物園で保護されている。

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( 翻訳者:S.K. )
( 記事ID:47115 )