パレスチナ:ガザ地区の事態の沈静化のためにエジプトと国連が仲介(5)
2019年06月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■数日以内にガザの沈静化を確かなものにするという、エジプト代表団の新たな任務(5)
【ガザ:アシュラフ・フール、本紙】
先週の木曜日以降、「燃える風船」による大火災の発生を受けて、事態沈静化のための仲介者らはその取り組みを大幅に活発化させた。なおこの大火災は、「燃える風船」が使われ始めて以降の記録的な規模となり、イスラエルの境界線付近の地域の30か所で火災が起きた。
仲介が入り混沌と化した危機の状況整理に成功する前、イスラエルが事態沈静化に向けた了解事項を遵守しなかった局面において、この「燃える風船」を飛ばしている集団は活動をエスカレートさせ、ガザ地区を取り囲む一帯を居住には適さない場所にしてしまった。
イスラエルは、「燃える風船」を飛ばさないことを第一の条件としているが、一方でパレスチナ側はイスラエルに対して、(パレスチナの)民衆による敵対行動のエスカレートを停止させる前段階として、事態沈静化のための了解事項に立ち返ることを求めていた。
金曜日の前に、イスラエルはガザ地区への封鎖を強めたという。具体的には、発電所への燃料供給の停止、海での15海里の範囲での漁業の禁止と言った措置が取られ、これは漁業に従事するすべての住人にまで及ぶ人道・経済危機を引き起こした。また、電力会社は発電プラントの1つを停止せざるを得ず、そのため1日にわずか5時間にまで電力供給の時間が減少した。また、漁業者らは大きな金銭的損失に悩まされている。
(了)
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( 翻訳者:友添日向子 )
( 記事ID:47171 )