ファールス野生動物生活環境保護事務局長は次のように述べた。「環境活動家の努力や野生動物愛護団体の協力のおかげで、バフテガーン湖の干上がってしまった湖畔で瀕死の状態だったフラミンゴの雛が救出されました。」
ISNA通信ファールス支局によると、ファールス生活環境保護事務局の広報担当ジョウラーイーの話では、フラミンゴの雛救出作戦はバフテガーン湖の東岸で行われた。
ジョウラーイーは次のように付け加えた。「イラン暦1397年末から翌年初め[訳注:西暦2019年2月~3月]にかけての降雨と、イラン暦98年1月から2月[訳注:西暦19年3月から5月]の間バフテガーン湖東部で行われた給水作業を考慮して、卵を宿したフラミンゴの群れがバフテガーン湖で巣を作り産卵すると予想され、いくつもの予測に基づき、現地の複数の協会の協力を得て、バフテガーン湖畔環境局実行部隊によって絶え間ない湖の監視が行われました。」
彼は続けた。「気温が上昇し、湖の灌漑部分が干上がったことで、雛の群れが湖の西の方へ移動し、一部は湖畔の農地へも移ったのです。」
「危機的状況を管理するために、自然愛好家と環境保護団体の協力で雛の救出作戦が段階的に行われました。まず初めに、農地や村に避難していた多くの雛たちを保護し、一番近くの溜池に移し、その後、群が最初に集まっていた場所に水路を引き、水面を上昇させることで臨時の住まいを作りました。」と彼は言う。
さらに、「親鳥に伴われてこの湖で活動中のこの雛たちは、専門家や環境保護団体の監視下に置かれ、緊急時に移送作業が行えるよう絶えずモニタリングされています。」と彼は言った。
ファールス野生動物生活環境保護事務局長はこう付け加えた。「バフテガーン湖とフラミンゴの幼鳥たちの監視はイラン暦6月半ば[訳注:西暦の8月末]まで続く予定で、ファールス州の環境保護の専門家たちは雛の死亡率を最小限にするよう努めています。」
ISNA通信によると、740平方キロメートルの面積を有し、シーラーズから160キロメートル、ネイリーズ市西から70キロメートルに位置するバフテガーン湖は、イラン第2位の大きさの湖で、イラン第4位の湿地である。
この非常に貴重な湖はここ数年の干ばつの結果干上がり、最近の降雨によりこの湖に生息する生物たちの生存の望みをつないだとはいえ、依然として完全な灌漑には時間を要している。
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( 翻訳者:M.T. )
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