レバノン:パレスチナ人殺害に端を発した衝突を経て、アイン・フルワ難民キャンプを不穏な静寂が覆う
2019年08月02日付 al-Hayat 紙


■アブー・ハサン・“ホメイニー”氏暗殺に続く衝突の後、アイン・フルワ難民キャンプに不穏な静寂が戻る

【ベイルート:本紙】

サイダーの東にあるアイン・フルワ・パレスチナ難民キャンプを金曜晩、不穏な静寂が覆った。同地ではこの日、住民、ウスバト・アンサールのメンバーでアブー・ハサン・“ホメイニー”として知られるフサイン・アラーッディーン氏の親戚、そしてユースフ・アルクーブなる人物が率いるイスラーム過激派の間で衝突が起きていた。遺族はこの人物を暗殺犯だと疑っている。事態を収拾し、正常化するため、パレスチナ・レバノン間の連絡と努力は続いている。

複数の情報によれば、イスラーム過激派の1人がパレスチナ人のアラーッディーン氏に向け発砲した。アラーッディーン氏は、パレスチナ人の雇用制度に関するカミール・アブー・スライマーン・レバノン労働大臣の決定を拒否するパレスチナ人のデモ行進に参加しており、デモ参加者がアイン・フルワのファウカーニー通りを通過したところを撃たれたという。アラーッディーン氏は重傷を負い、ニダー人道病院へ運ばれ後、サイダーにあるラビーブ医療センターに移送されたが、怪我が原因で死亡した。

アラーッディーン氏が殺害されたとの情報が広がった直後、難民キャンプでは銃声が聞こえ、スフサーフ地区では事態はほどなくロケット弾と激しい銃撃戦による衝突へと発展した。これにより、多くの住民がサイダー市方面への避難を余儀なくされた。

パレスチナの政治指導部と治安委員会は暗殺事件発生直後に、アイン・フルワで会合を開き、キャンプ内の治安状況に事態が与える影響と、発砲に至った容疑者を逮捕し、レバノン当局に身柄引き渡しを行う手順を検討した。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:47206 )