シリア:トルコ当局が未登録のシリア難民の追放キャンペーンを開始
2019年07月23日付 al-Hayat 紙


◼️トルコ当局がシリア難民の追放キャンペーンを開始

【イスタンブル:本紙、AFP】 

トルコ当局は数日前からシリア人追放キャンペーンを開始した。これは、内戦によりトルコへ逃げてきた350万人以上のシリア難民を厳重に取り締まるため行われた安全保障上の措置の一環である。

トルコのイスタンブル市は本日(22日、月曜日)、未登録で在留カードを所有していないシリア難民は追放されるだろうと明らかにし、イスタンブルにおける一時保護を目的とした新規登録を終了することを確認した。

そして、同市はイスタンブルにおけるシリア難民の登録者数は54万7千人以上に達したと指摘し、未登録者は特定の県に追放されると続けた。

また、同市は検査キャンペーンが行われることを明らかにし、「イスタンブルの空港やバス停、駅、道路で常時入念な検査が実施されるだろう」とした。

トルコ警察はイスタンブルの公共の場所に展開し、一時保護の書類を所有していない難民を探している。これは、未登録の難民を母国へ、あるいはトルコの他の自治体から発行された一時保護の書類を所持している場合はその町へ追放するためだ。

多数のシリア難民、特にトルコの他の自治体で既に一時保護の書類を取得していたもののイスタンブルで雇用機会を得たために同市に定住した人々の大多数は恐怖に襲われている。

7月初めにトルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、政府がトルコにいるシリア人に対し新たな措置を講じることを明らかにした。この措置は帰還の奨励、犯罪者の追放、病院での税金控除の3つの案件が含むものだ。

一方で、難民の受け入れが滞っていることを非難されているエルドアン政権はこの問題に関して、「イスラームの連帯」というスローガンの下でシリア人を受け入れるためにトルコで広まったより一層の結束を示そうとしている。

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( 翻訳者:田川知佳 )
( 記事ID:47214 )