コラム:サウジが抱える外国向けPR活動の課題(1)
2019年07月15日付 al-Hayat 紙
■サウジアラビアのためのフィリピン人による讃美歌と宣伝
【アクル・アルアクル】
昨今、フィリピン人女性の美しく悲しい歌がSNS上で拡散されている。その中で彼女は、自らがサウジアラビアで過ごした20年の歳月に関する悲哀や渇望、憧憬を歌っている。そして歌詞には、彼女がもう一つの祖国を離れることが書かれている。
我々はメディアや外交機関において、外国に向けた広報や、(サウジアラビアの)ステレオタイプ的なイメージを強化・改善するために行わなければならないこと、この分野におけるPR会社の何百万におよぶ社員たちの立振る舞いに関して頻繁に議論している。しかし残念なことに、今に至るまでこの活動の成功を見ることはなかった。かつては、メディア省管轄の広報事務所というものが存在したが、幾名かが「失敗であった」と目する数度の試みの末、数年前に閉鎖された。あるいは、金銭的援助や有能な人材の不足が閉鎖の要因となったと考える者もいた。しかし、これらのPR事務所はより正確に言えば、親類やお気に入りの利用や雇用の場として、あるいはそれら事務所の置かれている国ぐにの責任者やその家族たちに対する歓送迎用の場に過ぎなかった。
この失敗の後、対外向けの広報活動は、数年前に外務省直下の大使館の管轄に移行した。しかし、これらの大使館が広報活動を行ったり、その道の専門家を抱えているという話は聞こえてこない。我々の対外広報活動の在りようは、いまだ芳しいものではなく、この状況がいつまで続くのかは分かっていない。
(2)に続く
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( 翻訳者:NN )
( 記事ID:47221 )