レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が議長を務める国家安全保障会議(MGK)が閉会した。大統領官邸で行われた本会議は6時間10分続いた。MGKは声明で、「和平回廊の建設についての決意が確認された」と記載した。
大統領官邸での国家安全保障会議(MGK)会合の後に発表された声明で、トルコの安全保障に密接に関連する重要な国内外の動向について議論されたことが明らかとなった。
トルコの国民の団結と連帯による生存を脅かしているPKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)/民主統一党(PYD)-人民防衛隊(YPG)イスラム国、ギュレン派テロ組織をはじめとするあらゆるテロ組織に対し、国内外で決心と決意によって続けられている闘いについて、同会議へ情報が提供されており、この問題についてあらゆる側面から検討されたことが強調された。
声明では、テロ組織PKKに対しイラク北部で継続している鉤爪作戦1と同作戦2での成功が続いていることを強調し、軍事作戦が行われている地域を一掃するまでテロとの闘いの軍事作戦が継続されることが明らかとなった。
■在アルビル領事館職員殉職
トルコの在アルビル領事館所属の外交官が殉職した攻撃について厳しく非難したことに言及し、この攻撃の背景を明らかにし、その責任を取らせるまで周到に追及していくことが強調された。
■声明では以下のような説明がなされた
「PKK/PYD-YPGが子どもたちを強制的に武装させてテロ活動の道具にしており、その犯罪を長らく続けていることはよく知られている。それにも関わらず一部の国では今も彼らを同盟者として見ており、軍事訓練及び装備品を含む軍事・政治的観点から支援していることを我々は受け入れないことを示しておく。テロ組織PKKのシリアにおける拡張組織であるPYD-YPGのいわゆる幹部をはじめとする数人のテロリストたちがを国際手配から削除し、ギュレン派テロ組織のメンバーについても国際手配していないことは、地球規模のテロとの闘い及び国際刑事警察機構の設立の意図に大きな損害を与えたと評価する」。
同声明では、シリア国境沿いにできた無政府状態がトルコへ向けた敵対行動が増加する原因となっており、国境警備の範囲内で同地域のすべてのテロ要素を一掃することを強調し、「我々の全勢力を持って平和の回廊を建設するために全力を尽くすという、この問題における我々の決意が確認された」と評した。
■声明での別の指摘
「トルコは、戦略的パートナーシップ、防衛及び安全保障協力に関する感受性と期待を表明し、NATO条約と二国間協定の精神に則り、我が国が国際法と(それに)拘束される合意の範疇における約束と責務を遵守し、我々の同盟国からの同様の感受性を期待していると申し上げる。東地中海における国際法から生じる権利と利益によって、北キプロストルコ共和国の権利と利益を保護することに向けた同地域の平和と安定に基づく協力関係を進展させることに貢献し、決定的かつ原則的な我々のスタンスを維持することは極めて重要だ」。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:47263 )