パレスチナ:4歳の少年に出頭命令・・・その訳とは?
2019年07月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ポテトチップスとジュースを提げて...パレスチナの幼児、イスラエルの取り調べ官のもとに出頭する

【エルサレム、ガザ:本紙】

おそらく、パレスチナ人の幼児ムハンマド・ラビーウ・アルヤーン君(4歳、エルサレム在住)は取り調べに応じる最年少の人物として“世界の仰天百科事典”に名を連ねるだろう。というのも、占領者イスラエルは昨日(29日)の朝、書面での正式な通告によってムハンマド君に出頭命令を出したのだ。彼にかかった容疑は、イスラエルのパトロール隊の一団に投石したことだった。

ムハンマド君に付き添って取り調べ場所に行った住民によれば、その小さな男の子は何度も涙を流し、彼の家族が彼を安心させ落ち着かせるために持たせたポテトチップスの袋とジュースを提げていたという。

ムハンマド君の物語は、一昨日(28日月曜日)の夕方、占領者イスラエルの部隊がいつものように被占領地エルサレムのイーサーウィーヤへの突撃作戦として少年たちの一団を追いかけまわしていたときに始まった。イスラエル部隊はイーサーウィーヤの通りにいる幼児を見つけた。その幼児は、小火器で完全武装した兵士たちが通りを走ってくるのを目にしたとき、おそらくその光景の恐ろしさのあまり逃げてしまった。すると、部隊はこの攻撃に参加しているパトロール隊の一団に向けて投石した疑いがあるとして、彼のほうへ向かって行ったのだ。

「彼はまだ4歳だった…そして、彼の容疑はイスラエルのパトロール隊に石を投げたことなのです。」

さらに、イスラエル軍は直ちに幼児の家族に対して正式な通告を出し、占領者イスラエルの兵士に戦闘行為を行った容疑で治安当局の取り調べ間のもとに出頭するよう要めた。

(後略)

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( 翻訳者:櫻井優希 )
( 記事ID:47270 )