イラン:核合意とホルムズ海峡をめぐる動き
2019年07月29日付 al-Watan 紙

■ウィーンでの会合は前向きなムードの中終了、「核合意」救済の試みは継続
■イラン政府:我々はどの国にもホルムズ海峡の支配権を認めない

【諸通信社】

イラン政府は英米のどちらにもホルムズ海峡の支配権を認めず、この問題に抵触しうるあらゆる可能性への出入り口も閉鎖している、という固い決意を表明した。

イランの複数の通信社によれば、昨日(28日)イラン公益判別会議のムフスィヌ・リダーイー書記は中国共産党の宋濤(ソン・タオ)中央対外連絡部長に出迎えを受けた際に、「米英は湾岸の緊張を和らげ、ホルムズ海峡の安全および船舶の航行を支配することを希求している。しかし我々はそれを許すつもりはない。イランは航行の自由の保護を望んでいる」と述べたという。

また、リダーイー書記は「地域の安全が揺らぎ、いかなる戦争であれそれを駆り立てることは、世界全体の経済、安全保障、平和を害するだろう」と述べるとともに、「イランは戦争をしようとは思わないが、いかなる攻撃が起きた場合にも自衛を行うつもりだ」と明らかにした。

なお、この声明は昨日イラン政府と欧米諸国間の緊張の高まりを受けて緊急の協議を行うため、ロシア、中、英、仏、独、イランの高官らが出席した、ウィーンでの会合の直後に発出された。

イランのアッバース・アラーグチ―核合意主席交渉官は、今回の議論を建設的なものであったと評した。また、ロイター通信が報じたところによると、同主席交渉官は「(会合の)ムードは建設的なもので、良い議論ができた。我々はすべての事柄を調整できたとは言えないが、多くの言質は取れたと言えるだろう」と答えたという。

また、アラーグチ―主席交渉官は「欧州が核合意の下でイランの国益を保証する」までは、イランは核合意順守の一部停止を継続するだろうと改めて強調した。

(後略)

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( 翻訳者:白石江里香 )
( 記事ID:47275 )