シリア:病院で医師が逃走に失敗
2019年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア人医師、病院の廊下で追手から逃げきれず
【ダマスカス:本紙】
シリアの首都、ダマスカスの「アルムタジュヒド」病院の(監視)カメラの(動画)ビデオがネット上に拡散した。「アルムタジュヒド」病院はアサド政権によって運営されている病院である。
ビデオは追手から逃げ回る一人の医者を映している。その医者は追手をかわそうと病院の廊下を走り回るも逃げおおせない。
病人の付き添い人たちが、何とか(彼らを)かわそうとストレッチャーの横に立っている医者に襲い掛かった。ビデオに録音されている声によると追手の一人は治安警察らしい。しかしその医者は、カメラが映し出す限り、廊下から廊下へ、曲がり角から曲がり角へただやみくもに逃げ回っている。
医者は、がむしゃらに走り続ける、ビデオのバックの声がふざけて(追手は)戦争犯罪者だと言っているが、その戦争犯罪者だと言われた追手から逃れようと、ますますスピードを上げてショートカットを試みる。医者は冷やかしやからかいの中、見事なステップを踏んで、スピードを上げて進む。一方、追手も、しつこく彼を追い駆け回る。
ビデオの最後の画面は、階段の上からの大騒ぎに驚いたナースが飛び出してきた扉(の画面)である。するとそこに緑の医療服を着てパニックに陥った医者が扉の方に走ってくるではないか。そしてついに追手は、彼に怒涛のように押し寄せ、罵り、殴る蹴るの暴行を加え続ける。
(後略)
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( 翻訳者:白石江里香 )
( 記事ID:47336 )