イスタンブル広域市長のエクレム・イマムオールはベシクタシュで続いている地下鉄工事を視察した。イマムオール市長は地下鉄工事中に見つかった歴史的遺物を示す遺構について説明を受け、「ここでの発掘によりこの駅周辺での（工事）遅れが問題となっていますが、カバタシューマフムトベイ線の障害となっているのではありません。単にこの駅は遅れるかもしれないということです」と述べた。

■タクスィム広場のための新路線

イマムオール市長は「「市広場」に関する会見で、タクスィム広場のために関係者はロードマップを再び明らかにした。迅速に健全なプロジェクトを達成するという名の下での（建設）作業は、人びとの目に触れるかたちで部分的な競争と選出された委員会の結成を通じて進めることが計画されており、国民の評価を仰ごうと思っています」と語った。

■考古学博物館館長も随行

エクレム・イマムオール市長は午前に建設工事が続いているカバタシューマフムトベイ間の地下鉄線のベシクタシュ駅での建設現場を訪問した。イマムオール市長には、イスタンブル広域市鉄道システム局ペリン・アルプキョキン局長と同地区での考古学的発掘を実施しているイスタンブル考古学博物館ラヒム・アサル館長及び多数の専門家チームも随行した。同市長は建設現場の作業と考古学的発掘についての説明を受けた後、記者団と会見した。

同市長は、以下のように語った。「ここはカバタシューマフムトベイ間の地下鉄線の一部です。ここでの発掘作業は我々にとても重要なものを提供しています。それは、イスタンブルの膨大な歴史的背景に光を当てる作業です。最新の情報によれば、ここでの発掘（開始）以降、この駅周辺における（工事）遅れの問題ですが、カバタシューマフムトベイ線の障害となっているのではありません。単にこの駅は遅れるかもしれないということです。これから入り口と出口（の工事）が少し遅れることでしょう。それに関する実質的、実践的作業もおこなわれています。路線の開通について、予定される日付が遅れる要因となる状況にはありません。また、カバタシューマフムトベイ間は予定の作業が進みましょうが、この駅は遅れるものとして作業は継続します。発掘作業については高レベルで継続します。もちろん人びとは興奮しています。オスマン帝国時代、ビザンチン時代、青銅器時代までも含む史料がここに存在しているからです。この場で駅が開業を始めてからさえ、人びとは地下鉄へと降りていくことになりますが、計画では降りていかなくても上部からもここの遺跡を見ることができる体制を整えます。したがって、この場所は駅であり、野外博物館でもあります。この点で大変重要です。」

■メジディエキョイー第3空港線

イマムオール市長は、昨年から休止あるいは停滞化している地下鉄線計画に対し真剣に検討し、問題の箇所で対策を講じる作業をおこなっていると説明し、これらの作業について遅くとも9月までに報告書が作成される見込みだと述べた。同市長はメジディエキョイーイスタンブル空港間地下鉄線計画について、 「メジディエキョイー第3空港線は現在運輸省による入札がおこなわれ、作業が進められている。広域市が入札を実施した路線ではありません。 我々は他の地下鉄線とメトロバスの接続路線に適う駅の建設をおこなっています。輸送計画ではこれらも記されています」と述べた。


■タスィム広場のためのロードマップ

イマムオール市長は市全域の広場プロジェクトについて、「単に、カドュキョイ、ウスキュダル、バクルキョイ、そして、今最も話題となっているタクスィム広場のみならず、バージュラルからエセンレルまで多くの広場を検分しています。全体として完全にむき出しで緑も何もなく、特性を持たない大きな広場群がこの都市に独自性を加えることはないと思います。タクスィムもそれらの一つです。これは私一人の考えではありません。多数の人、社会はこう見ています。社会はより生き生きとしたアイデンティティをみつけられる広場を期待してます。各広場の歴史的背景と役割もある。この点から我々はこれらの広場について、このまま決断をしたくないのです。タクスィム広場については関係者が再びロードマップを設定しました。迅速に健全なプロジェクトを達成するという名の下での（建設）作業は、人びとの目に触れるかたちで部分的な競争と選出された委員会の結成を通じて進めることが計画されており、国民の評価を仰ごうと思っています。このような方法が具体化した上で、皆さんにお伝えします。それも、極近いうちとなるでしょう」と語った。

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（ 翻訳者:岸田圭司 ）
（ 記事ID:47343 )