シリア:犠牲祭のお菓子、原材料価格高騰により蔓延る偽装(2)
2019年08月08日付 al-Watan 紙
■ダマスカスのお菓子の生産量150トン/日、17.000リラにまで価格高騰、ハティーブ氏「価格差の大きさ故、製造過程での違反が増加している」(2)
ハティーブ部長は、品質基準に関する違反が最も重大な違反であると述べた。品質違反には非常に大きな不正行為があるからだという。同氏は原材料の品質基準に疑いがある場合、パトロール隊がサンプリングし、サンプルは検査のため研究所へ送られ、所定の基準が守られているか確認されると指摘した。
続けて以下の旨述べた。「残念なことに、販売価格に大きな開きがあるため違反は菓子類の製造過程で増加している。大衆向けの菓子類であっても1,000リラから7,000リラのものまであり、「エクストラ」、「タワースィー」になれば15,000リラにもなる。そんな中、一部の事業主は品質を偽造するために着色料を加えている。特に、ピーナッツを緑色に着色しピスタチオかのようにみせる偽造行為が行われている。これはいくつもある悪質な偽装の一つに過ぎないが、こうした行為を行った者には最も重い刑罰が科される」。
最近の市場の動きについて、ハティーブ氏は今週の初め、菓子類と子供服の売れ行きが好調で、違反者に関する記録の整理が行われたと述べた。
ダマスカス県のシャーディー・フルーフ保健担当課長は、今の時期から犠牲祭の間、保健課の全職員が巡回のために招集されるほか、朝10時から夕方6時までのローテーション表が作成されたと述べた。巡回の目的は市場の監視、特に屠殺店舗を監視すること、犠牲祭用の家畜の屠殺を目的に一時認可を受けた業者が必要な条件を遵守しているか確認することだという。これに加え、菓子類を筆頭に市場で販売される全食品の保健基準と安全性が満たされているかの確認が目的だという。さらにフルーフ氏は、安全性が疑われる食品はすべてサンプリングされ、犠牲祭の期間中、子供向けの食料品販売者への監視が強化されると述べた。
(3)へ続く
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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:47346 )