イラク:国民動員軍に近い国会議員が米政府による軍事基地を狙った爆撃を非難
2019年08月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
イラク:国民動員軍に近い国会議員が米政府による軍事基地を狙った爆撃を非難
【イラク:アナトリア通信】
国民動員軍に近いイラク国民議会の議員は木曜日(15日)、米による国民動員軍の軍事基地への爆撃を非難した。また同議員は、「『イスラーム国』に対処するための米有志連合が過去数年にわたって国民動員軍の施設で諜報活動を行っていた」と述べた。
今回の非難は、(国民動員軍に属する)アサーイブ・アハル・ハック(AAH)傘下の「正直者会派」に関するハサン・サーリム議員による報道発表の中での発言だ。なお、これはバグダード南部のドゥーラ地区にある「サクル基地」で複数の爆発が起こった3日後に発出された。地元メディアによると爆発のひとつは武器や軍事機器の倉庫にまで及び、30人の死傷者がでたという。
サーリム議員は、「米有志連合は、過去数年にわたって国民動員軍の軍事基地で諜報活動を行っており、有志連合こそが直近のサクル基地をはじめとする国民動員隊の複数の軍事基地に対して爆撃を行ったのだ。このことは証拠に基づいた確固たる事実である」と述べた。
また、同議員は「イラクの安全保障問題は、米軍がイラク領土に存在する限り安定しない」と述べた。
そして同議員は政治会派に対して、イラクから外国軍を撤退させ、いかなる外国軍も不要とする法案の成立を急ぐよう呼びかけた。また、「あらゆる種類のイラク治安部隊は強力で、国土を防衛する能力も備えている。これは、世界のほぼすべての国からの構成員が混ざったイスラーム国の犯罪一味の掃討を通して、戦闘現場で証明されたことだ」と指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:47370 )