■レバノン:ラーイー氏、カンヌービーンより:「国民を脅迫するいかなる人に対し教会は沈黙することはできない」(1)
【ベイルート:本紙】
聖母の被昇天に際し、マロン派総主教聖ビシャーラ・ブトルス・アッ=ラーイー枢機卿は、カンヌービーンの聖母マリア教会にてミサを主宰した。枢機卿はディマーンにある夏の大司教本部からカンヌ―ビーンへと移転している。ジッベ・ズガルタ・エヘデンを管轄する総主教代理ジョゼフ・ナッファーウ大司教、総主教管理トニー・アル=アガー神父、ヴィクトール・カイルーズ高位聖職者、事務局長ハリール・アラブ神父、秘書シャーベル・アビード神父がこれに同伴した。
ベルが鳴り響き聖歌が響き渡る中、聖母マリア教会のアンジェル・アル=マサン前修道院長とジェネット・フィニヤノス現修道院長は、修道院に滞在しているアントワネット修道院会の修道女、ファリード・サアブ司祭、ハビーブ・サアブ司祭、カトリック系学校理事長ブトルス・アーザール神父、そして総主教とその同伴者を招き入れた。小休憩を挟んだのち、総主教は聖母の被昇天のミサを歴史的な教会で主宰し、ナッファーウ大司教とハビーブ・サアブ司祭がこれを補佐した。また、同儀式にはカンヌービーンのトーニー・ハッタール長老、大勢のカンヌービーン渓谷に住む人々や信者が出席した。
福音書を読み上げた後、総主教は「今よりあらゆる世代が私に祝福を与えなさる」という主題で、ミサに相応しい説教をなされた。その中で総主教は以下のようなことを指摘した。「今日、マリア様への祝福を捧げるあらゆる世代に我々が属していることを幸福に思う。今日私たちはこのあらゆる世代に加わっている。ここ聖なる渓谷で敬虔な信者や修道士、臣民や総主教そして司祭らは共に生き、この渓谷からマリア様に祝福を捧げることは大変喜ばしいことだ。かつて、この日を祝福するために様々な国家の参謀や指導者らが総主教を中心にこの地に集まっていたのだ」。
また以下のように述べた。「聖母の被昇天は人生の価値やその神聖さ、そして人間の一個人としての尊厳をつまびらかにしてくれる。すなわち、神の子は受肉と自己犠牲によってあらゆる人間と結びつき、人間の道となり、そして人々を教会の保護に委ね、これを以て神の子は教会の道になったということだ。また教会の保護は、教皇ヨハネ・パウロ二世の最初の回勅『人間のあがない主』における教えにも従っている。」
(2)に続く
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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:47385 )