近頃停滞している世界経済と経済危機を少しずつ取り除こうとしている国際市場といった諸条件の中でレストラン産業は著しい成長率とともに投資家の注目を集めている。
特にここ数年でアナトリア各地の美食を手始めにトルコ全土でチェーンレストランを展開する地元ブランドをこうした顕著な例として挙げられる。イスタンブル、ガジアンテプ、メルシン、アンタリア、サムスンのような県で毎日何千人もの人へ高品質のサービスを提供しながら差別化をはかっているレストランチェーンは、365日最高の料理と新鮮な素材を最速かつ良いサービスで提供している。特に巨大バーガー、新鮮なサラダ、サンドウィッチ、肉料理、自家製のパスタといったメニューを提供し、消費者たちをひきつけるのに成功している。
■ホールディングの飲食部門への進出が成長を促した
飲食とレストラン部門での消費者と潜在的な利益開発の余地に気付いたホールディングスがこの部門への投資を行ったことで競争を引き起こしはしたが、同程度に外で飲食する割合が増し、レストラン部門がさらに速やかに成長する原因となった。
飲食する場所(レストラン、カフェ、ファストフード、デザート屋、バー、パブなど)は、2013年に比べると9パーセント増加した。レストランとカフェは店舗数という意味で最も増加した業種のひとつである。レストランとカフェの数は3年前に比べて23パーセント増加する一方、バーやパブ、ビヤガーデンの店舗数は減少した。イスタンブルとアンカラでは飲食店の数は増加し続けている。ここには新たに開業したショッピングセンター、新たに形成された居住区が店舗数の上昇の要因の一つ である。
■消費が7パーセント上昇した。
レストラン部門がこれほど成長したのには、生活水準および一部の生活習慣の変化と密接にかかわっている。トルコで外食の習慣は1980年代から始まり、今日ホテルとレストランを始め、あらゆる種類の職場の清掃、食材、消費材の準備が生み出した新たな市場は、家庭外消費部門を形成した。
しかし、アメリカでは6210億ユーロ、ヨーロッパでは5460億(?)ユーロである家庭外消費市場は、トルコでは500億リラとなっている。この数字は、アメリカの1/37、ヨーロッパの1/29にあたる。トルコの家庭外消費は2015年の第二4半期に前年の同時期に較べて7%の増加を示した。食品での成長は9%であった。
■世界のキッチンへ
レストランチェーンは、品質基準、速さ、サービスの品質を向上させるために特別メニューに注力している。またレストラン経営者達はさまざまな法律で義務つけられているラベル記載の必要性に従って商品のカロリー数を表示している。Y&Z世代はレストランの提供メニューに影響を及ぼす点で主導的な役割を担っている。よってグローバルな民族料理といった選択肢が増加している。ある調査によると、消費者たちの80%は月に最低一回は民族料理店で食事している。このためレストラン投資家たちは経営における差別化を行っている。
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( 翻訳者:村田七海 )
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