レバノン:イスラエルからの攻撃を受けてハリーリー首相が国連事務総長と電話会談
2019年08月31日付 al-Hayat 紙

■ハリーリー首相がグテーレス国連事務総長と電話会談:イスラエルがダーヒエ地区への攻撃に対する全責任を負っている

【ベイルート:本紙】

昨日(30日、木曜日)ニューヨークの国連本部で開催された国連安全保障理事会の会合において、UNIFIL(国連レバノン暫定駐留軍)の枠組みの下レバノン南部に配備されている数万人の兵士の任務を1年間延長することを決定した。同時に、国連安全保障理事会はレバノンとイスラエルの間に起こる新たな紛争について警告した。

一方、レバノンのサアド・ハリーリー首相は国連のアントニオ・グテーレス事務総長と電話会談を行い、事務総長に対して「イスラエルは国連安全保障理事会決議第1701号に対する度々違反しているのに加えて、2006 年以降のベイルートのダーヒエ地区に位置する住宅地への不当で未曾有の攻撃についての全責任を負っている」と明らかにした。

ハリーリー首相は国連事務総長に対し、「これらの受け入れ難い行為は、国境地帯を13年間に渡り支配してきた安定と平静を脅かしている」と強調した。また、「イスラエル側からの緊張を高めるあらゆる行為は、この地域を後先考えない戦闘に引きずり込もうとする脅迫であり、イスラエルに対して可能な限りあらゆる国際的な圧力をかける必要性が増している」と警鐘を鳴らした。

首相府報道局によると、ハリーリー首相は一切の緊張激化を防ぐ為に、グテーレス事務総長との調整を継続することで合意したという。

≪国連安全保障理事会とUNIFILに感謝≫

ハリーリー首相は、ツイッター上で「私は全会一致でレバノンに駐留する国連軍であるUNIFILの活動期限延長を採択した国連安全保障理事会の理事国に感謝する。また、UNIFILとその派遣国に対し、平和維持のために兵士の犠牲を払い軍務に従事していることについても感謝している。」と表明した。

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( 翻訳者:當麻 舞美 )
( 記事ID:47449 )