トルコ文学:ボアズィチ大で作家レイラ・エルビルの個人アーカイブがデジタル化
2019年08月15日付 Cumhuriyet紙


ボアズィチ大学ナーズム・ヒクメト文化・芸術研究センターのオーガナイズの元で進行している「個人アーカイブに光を-レイラ・エルビルの世界」という名前のプロジェクトは、トルコ文学史上の重要な作家の一人であるレイラ・エルビル氏の個人アーカイブをカタログ化しデジタル環境へと移行して、研究者らと共有できるように公開することを目的としている。

大学から行われた発表によれば、ボアズィチ大学トルコ語文学部博士助手オルジャイ・アクユルドゥズ氏がボアジチ大学ナーズム・ヒクメト文化芸術センターのオーガナイズの元で進行させている学術調査プロジェクト(BAP)によって、レイラ・エルビル氏の娘のファトシュ・エルビル氏により2016年に大学に寄贈された作家の個人アーカイブをカタログ化し、デジタル環境へと移行し研究者たちが使用することへオープンな状態にするための作業が行われている。

プロジェクトではまた、分類とカタログ化のステムが構築されつつボアズィチ大学アーカイブ・ドキュメンテーションセンターのシステムも利用している。

2年以内にデジタル化を完了することを目標としているアーカイブは、現在まで約2500の資料がカタログ化されて、このうちの30%近くがデジタル化された。

オルジャイ・アクユルドゥズ博士助手とゼイネプ・ウイサル准教授、メルヴェ・シェン氏、セミハ・シェンチュルク氏、シェリフェ・セダ・ユジェクルト・ウンリュ氏が参加したプロジェクトへは、ボアズィチ大学アーカイブ・ドキュメンテーションセンターのヌルチン・イレリ氏とバシャク・デニズ・オズドアン氏も協力をした。

プロジェクトの枠組みでレイラ・エルビル氏のアーカイブは3つのメイン・カテゴリーへと分けられた。最初のカテゴリーは個人の手紙や、公式の通達、パスポートや身分証明書などの個人情報からなるバイオグラフィの資料であり、二番目のカテゴリーでは作家の様々なテキストの草稿、出版された、もしくは出版されなかったテキストからなる資料だ。最後のカテゴリーはというと最初の二つのカテゴリーに入らなかった様々な記事や、スクラップ、各種の新聞・雑誌といった資料が含まれている。

■「彼女の資料の数々から一人の作家が生まれる様を捉えることができる」

プロジェクトのコーディネーターであるオルジャイ・アクユルドゥズ氏は、プロジェクトが完了しアーカイブ上で丁寧な仕事がなされれば、レイラ・エルビル文学を新しい観点から考察するため、研究者は重要な資料を手にするようになるだろうと述べた。

「彼女が常に(資料を)収集し、調査をおこない、あらゆるところにメモを残しながら仕事をしているのを目の当たりにするのは、私たちを本当にワクワクさせることでした。例えば大学生時代に残していた授業のメモやノートがあります。友人たちと行っていた文通、落書きがあります。これらは彼女の生活の一部であり、また参考資料なのです。私たちが彼女の小説「奇妙な女」において、作家の誕生をどのように読み解いているとしても、これらの記録のお陰でも彼女の資料から、私たちは一人の作家が生まれる様子を捉えることが出来るのです。その結果として出てくるものは、いつでもあらゆる問題に関心を払い、あらゆることに意識を向けて、いかなることも無駄にしない一人の作家のポートレイトなのです。」

アクユルドゥズ氏は、レイラ・エルビルのような作家のアーカイブを保存して研究者たちに提供できるようにすることは、様々な文書の新しい読み方のスタイルを可能にするだろうと強調した。

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:47522)