エジプト人VS鼠 ~窮鼠、エジプト人を噛む~(1)
2019年09月17日付 その他 - El Watan News 紙


■「小さな恐怖」 エジプト人のネズミとの奮闘記は死によってその幕が下ろされることも

【カイロ:El Watan紙:ムハンマド・ラマダーン】

その事件は驚きと悲しみを同時にもたらした。バサーティーン地区に住む22歳の青年が階段の吹き抜けの近くでタバコを吸っていると、突然一匹のネズミが現れた。青年は「巨大な猛獣」に追い立てられているかのようにネズミを恐れ、急いで離れようとした。すると彼はバランスを崩し、7階の階段の吹き抜けから落下し、ネズミが原因で命を落としてしまったのだ。

ネズミに関するエジプトの物語は数多く、そのバラエティも滑稽なものから悲劇的なものまで様々である。この小さなげっ歯類はエジプトのあらゆるところに生息しており、ネズミに遭遇したことのないエジプト人に出会うことは稀である。本紙が得られたエジプト人とネズミの奮闘記からいくつかの例を紹介しよう。

「以前、僕たちの家にネズミが入ってきたことがあるんだ。家族がみんな怖がって奴の後ろに回ったんだ。奴は父さんの腕を登って降りて行ったよ。何とかして袋で捕まえて、僕が棒で殺したんだ」。“ムハンマドさん”が語ってくれた、屋内で騒ぎを引き起こしたネズミの話である。「ネズミは何かの中に入ると音もたてなけりゃ動きもしない。怖いし、厄介だよ」。

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:47565 )