エジプト:抗議者が2014年以来初めてタハリール広場に集結…治安部隊は数百人を逮捕
2019年09月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプト:抗議者が2014年以来初めてタハリール広場に集結…治安部隊は数百人を逮捕
【カイロ:本紙】
昨日(9月20日)金曜日夜から土曜日(9月21日)明け方にかけて、エジプトの複数の県で数千人の国民が参加する大規模なデモが起こった。このデモは、スペインに拠点を置く建設会社の社長ムハンマド・アリー氏による、同国のアブドゥルファッターフ・シーシー大統領の退陣を求める呼びかけに応えたものだ。
デモ参加者らは「やめろ、シーシー」や「人民は政権打倒を望んでいる」などのシュプレヒコールを繰り返し、それに対して治安部隊は催涙弾を使用し、デモを解散させるべく介入した。
デモ参加者は、アブドゥルファッターフ・シーシー大統領が政権を取り、デモを取り締まる法律が施行されて以来、初めてタハリール広場に集まった。カイロ中心部の街路は一転して治安部隊とタハリール広場に集まったデモ参加者が衝突する様相を呈した。治安部隊との衝突後、デモ参加者らは側道で散会せざるを得なくなったが、10月6日橋の上に再度終結した。
治安部隊は、10月6日橋の上にいるデモ参加者を解散させようと催涙弾を発射した。
アレキサンドリア県(エジプト北部)、ダカリーヤ県(エジプト・デルタ地方)、スエズ県(エジプト東北部)でも数千人が参加する大規模なデモが発生したが、治安部隊がデモ参加者と衝突し、無理やり解散させた。
治安部隊はデモ参加者数百人を逮捕し、留置所に送致するまで厳戒態勢のなか側道で拘束した。
エジプトの独立人権機関である権利と自由のためのエジプト委員会は、治安部隊が、抗議の様子を撮影しようとした者達を多数逮捕したと伝え、「治安部隊は、タハリール広場での抗議活動を撮影していたサーラ・アブドゥンナーセル・ムハンマド・イスマーイール氏(27歳)を逮捕した」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:松浦葵 )
( 記事ID:47588 )