パレスチナ:パレスチナ統一に向けた新たなイニシアチブ(1)
2019年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

パレスチナ:パレスチナ統一に向けた新たなイニシアチブ(1)

パレスチナ問題に関するエジプトの最新の動き、統一政府樹立に向けた諸政党の新たなイニシアチブ

【ガザ:本紙】

ファタハとハマースの和解問題を担当しているエジプトの仲介者らが、新たなラウンドを始める見込みだ。このラウンドは、木曜日に八つのパレスチナ勢力が両派の分裂解消のために提示した新たなイニシアチブに対し、ファタハとハマースが「好意的な反応」を示した状況の中で取り組まれる模様である。エジプトの支援に加え、これら諸派には両派の見解を擦り合わせる役割があるが、パレスチナ諸派が提示したイニシアチブの中で最も重要な項目の一つは、パレスチナ諸派指導部との拡大会議の開催である。

現状、パレスチナ諸派の指導部には、エジプト側がいつ動くか知らされていない。両者の間では何度か接触があり、2週間前にはパレスチナ諸派指導部とエジプト治安使節団がガザで会合も設けている。もっとも、エジプト側が今月末に新たなラウンドを始めることが予想されてはいる。

パレスチナ諸派が提示したイニシアチブには4つの主要条項が含まれており、これに対するファタハとハマースの返答が数日中に知らされる見通しだ。パレスチナ諸派は、両派に自派のイニシアチブを示したほか、2009年から両派の和解解消に向けて活動している唯一の調停者であるエジプト、そしてアラブ連盟事務局長にもイニシアチブを送達した。

今次のイニシアチブ作成に関わったパレスチナ勢力の一つであるパレスチナ人民党の政治局員ワリード・アワドは本紙に対し、「新たなイニシアチブは、2005年以降の過去の協定で交わされた分裂の終結に係る条項の適用を目標にしている。今回の取り組みの根拠を作るためだ」と語った。

(2)に続く

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:47599 )