エジプト:デモは恐怖の壁を打ち破る。カイロに軍の兵舎となり、逮捕者2百人以上
2019年09月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプト:デモは恐怖の壁を打ち破る。カイロに軍の兵舎となり、逮捕者2百人以上

【カイロ:本紙】

エジプトは、金曜(20日)夜に、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領の体制の終わりの始まりとでも呼ぶべき新たな局面に入ったと言える。反体制デモの反響は昨日(22日)日曜も続き、多くの専門家が、恐怖の壁が破壊され、専制打倒に向けた動きの積み重ねの礎がもたらされたとの見方を示した。エジプトでは、この数日間、多くの県で大規模なデモが起こり、デモ参加者と治安部隊が衝突、デモ参加者数百人が逮捕された。

デモは、請負会社オーナーでスペイン在住の芸術家ムハンマド・アリー氏が、デモとスィースィー退陣を求めて呼びかけを受けて発生した。

デモはエジプトの12の県で発生、また2011年1月25日の革命の際に名前があがらなかった上エジプトの都市にもデモが初めて波及し、アシュート市やナジュアハマーディ市でスィースィー退陣を求めるデモが発生した。

カイロでは、先週金曜(20日)、スィースィーが政権の座に就いてから初めて、デモ参加者数千人が、2011年1月革命の象徴であるタハリール広場に入った。彼らは「スィースィーよ去れ」、「国民は政権打倒を望む」と連呼したが、ほどなく治安部隊が介入し、事件を報道しようとしたジャーナリスト複数を含む数十人を逮捕、催涙ガスを使ってデモを強制排除した。

その後、カイロは軍の兵舎と化し、首都周辺、とりわけ市の中心地区に待ち伏せが行われ、デモに参加すると疑われた若者が捉えられていった。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:47605 )