パレスチナ:パレスチナ統一に向けた新たなイニシアチブ(2)
2019年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

パレスチナ:パレスチナ統一に向けた新たなイニシアチブ(2)

パレスチナ問題に関するエジプトの最新の動き、統一政府結成に向けた諸政党の新たなイニシアチブ

【ガザ:本紙】

同氏は、今回提案したイニシアチブが、2005年、2011年、2017年にカイでパレスチナ諸派が署名した諸々の民族和解合意、および2017年にベイルートで行われた準備会合を分裂の解消と祖国再統一の根拠とみなしている」と指摘した。

このイニシアチブには、人民党の幹部が述べているように、第2条においてタイムスケジュールが定められている。つまり、2条では、諸派の指導部レベルでPLOの活動促進及び発展に係る会合を、10月中にエジプトの首都カイロで開催する、この会合にはアッバース大統領も参加する旨が記載されている。

同氏の指摘によれば、10月の会合のミッションは、今年中に共通の闘争・愛国のビジョン、プログラム、戦略に合意すること、暫定民族統一政府を結成することだという。新政府は大統領選挙、議会選挙の実施まで機能するものの、暫定政府の主要な任務は、パレスチナの様々な組織や団体を統一すること、ガザ地区の封鎖を廃止すること、西岸地区のパレスチナ人民が入植地建設とユダヤ化に対抗する不屈の力を強化すること、および総選挙の実施を後押しすることだという。

さらに、今年10月から来年6月の間に着手されるイニシアチブの第3条は、この期間を祖国統一と分裂解消のための「移行期」に定めているとアウド氏は語った。

第3条はファタハとハマースに対して、緊張を煽るような発表や非難を控えたり、パレスチナ自治政府のガザに対する措置を全面的に廃止するなどし、肯定的な雰囲気を実際に醸成するよう求めている。

同氏によると、第4条には移行期のタイムスケジュールが含まれている。タイムスケジュールの内容は、民族統一政府の樹立に加え、パレスチナの民族諸機関の選挙法の統一、完全比例代表制に基づいてパレスチナ民族評議会選挙の実施準備開始に係る準備委員会の再開である。

(後略)

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:47622 )