■イタリア議員使節団がパルミラとヒムスを訪問…ロマーニ議員は本紙に対し「シリア国民は強く、自身と自らの祖国に誇りをもっている」と述べる
【ヒムス:ナバール・イブラヒーム】
その後使節団はヒムス市に向かい、ヒムス県のタラール・バラーズィー知事と面会した。知事は使節団に対しヒムス県の現状、面積、境界線のほか、テロリスト集団が同県に与えた被害に関する詳細な説明を行った。知事によれば、今日までに3万7千の避難民世帯がヒムス市やその郊外に帰還しており、とりわけ同市が平常状態や経済・文化・社会的生活を取り戻したならば、今後約10万世帯の自宅帰還が予測されているという。
その後、使節団はヒムス市の複数の地区を視察し、武装テロリスト集団がもたらした破壊・損害の規模や複数の拠点におけるインフラ復旧作業を見学した。さらにホムス旧市街を訪れ、ヌール大モスクやウンム・ズンナール教会、40人殉教者教会、市場を視察した。視察の最後にロマーニ議員は本紙に対し、「アレッポやパルミラを訪問し、これらの街の現状や戦後(復旧が)どこまで辿り着いたのかを視察した後に、今回のヒムス訪問を終える予定である」と述べた。また今回同氏が目撃したものは「イスラーム国といった複数の敵による行為の結果であり、そういった集団が、領域の30%が破壊されたヒムスも含むシリア全土の市街における破壊をもたらした」と語った。
(4)に進む
(2)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:47632 )