シリア:イタリア議員使節団のヒムス訪問(4)
2019年09月26日付 al-Watan 紙


■イタリア議員使節団がパルミラとヒムスを訪問…ロマーニ議員は本紙に対し「シリア国民は強く、自身と自らの祖国に誇りをもっている」と述べる

【ヒムス:ナバール・イブラヒーム】

また同氏は以下の様に言及した。「私が今回目撃した被害の数々は深刻であり、シリアが単独で復旧・復興を完了させることは困難である。そのため、全世界の国々、さまざまな組織、機関が復興へ参与し、困難な段階におかれているシリアへの理解に努めなければならない」。また「シリアの人びとは強く、自信を持ち、祖国・シリアに対する誇りとともにある」といった内容のメッセージを、イタリア国民に向けて持ち帰るつもりであることを明らかにした。

さらに同氏は、現在シリアが第一に大半の国家との外交関係の分断、第二に対シリア経済制裁といった2つの深刻な問題に直面していると指摘した。また、世界各国との外交関係の回復および制裁の解除が問題の解決策であるとし、経済制裁は単にシリア国民を苦しめる手段にすぎないと述べた。

一方ブリゴー議員は本紙に対し、今回シリアの現状を目の当たりにし、破壊が極めて大規模であることが確認できたと語った。しかしながら、復旧・復興に向けた動きは明白であり、この事実はシリア国民が日々有する再興への望みを示すものであるとした。また同氏は、今回自らが目撃した真実を確かで明白にイタリア国民に伝え、彼らの誤った(シリアに関する)印象による世論を変えるため努めると誓いつつ、使節団が目撃したことをいかなる改変や捏造なしに伝えることを確認した。

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:47633 )