サウジアラビア:英紙「権利侵害の状況下で女性に友好的なサウジアラビア観光」
2019年09月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■サウジアラビア:権利侵害の状況下で、女性に友好的なサウジアラビア観光

【本紙】

英新聞社デイリー・テレグラフは、レイラ・モラーナ・アレン氏による「サウジアラビアは女性の権利を侵害しながら、女性に友好的な観光の支援を行っている」という題名の記事を発行した。同氏は記事の中で、サウジアラビア王国における「女性に友好的な観光」に言及した上で、同国に存在する女性の権利侵害に焦点を当てている。

記事によると、サウジアラビアは史上初となる女性に対する観光ビザ発行を行う予定であり、外国人(女性)に関してはヒジャーブやアバーヤの着用は義務づけない。また同紙によれば、今回の決定はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子による、国家収入源の多様化を目指す新しい戦略に基づいている。

また同紙は、観光ビザを発行するにあたり、アルコール飲料の禁止、および礼拝時間中に街頭で物音を立てないよう自制することが条件であると指摘している。また女性に対しては長いアバーヤの着用は義務づけてられていないものの、公共の場所では肩から膝までを覆い隠さねばならないという。

今回の発表は、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマール・ハーショグジー氏がトルコ・イスタンブールの領事館で殺害されてからおよそ1年後になされたものである。また、サウジアラビアの女性人権活動家らはいまだ権利の侵害を受けており、特に拷問の苦難に見舞われている。

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( 翻訳者:秋野晴香 )
( 記事ID:47664 )