イラク:シリアとの貿易規模はカーイム通行所の開通後、60億ドルに達する見込み
2019年10月01日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■イラク・シリア間の貿易規模はカーイム通行所の開通後、60億ドルに達する見込み:アンバール県議会は二国間の陸路の完全な安全を強調

【バグダード:ワアド・シャムリー】

アンバール県議会は昨日火曜日、イラク・シリア間における貿易活動規模が60億ドルに到達する見込みであると述べ、カーイム国境通行所の開通が、特に経済レベルにおいて複数の側面を持つと付言した。さらに、二国間を繋ぐ陸路を両国はより完全なかたちで保護すると指摘した。

同県議会議員のアルカーン・ハルフ・タルムーズ氏は、「ダーイシュ(イスラーム国)が両国の広大な領域を支配していた数年前から、シリア側と接するカーイム通行所は閉鎖されたままであった」と述べた。

同氏は本紙インタビューに対し以下のように付け加えた。「カーイム郡は1年以上前に解放されたが、通行所の開通は現実的かつ本質的な様々な理由から延期されていた」。

さらに「連邦政府(イラク政府)は以前から通行所を開くことを望んでいたが、管轄当局によって実施されるべき技術面、物流面での準備があった」と明言した。

そのうえで「国境通行所はテロ組織ダーイシュが犯した犯罪行為によって完全に破壊されていた。ダーイシュはアンバール県において多数の公共施設を爆破した」と明らかにした。

議員は続けて、「専門の技術チームは、通行所をそのインフラ設備とともに利用できるようにするため、通行所を完全に修復するために指揮した」と語った。

また「イラク・シリア間の陸路は両国の軍隊によって完全に安全が保障されており、イラク領内全域でも、通行人が必要とする保護をこれまで以上に充実させている」と強調した。

(中略)

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( 翻訳者:清水杏・藤原路成・堀内優希 )
( 記事ID:47684 )