イラクで反政府デモ:死亡者は少なくとも31名
2019年10月04日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラクにおけるデモの死亡者が、少なくとも31名に増加

【バグダード:諸通信社】

イラクでは、本日、木曜日(10月3日)、火曜日のデモ発生以降、ますます血なまぐささを増し、デモ隊と治安部隊による前例のない衝突の死亡者は31名に達した。

“腐敗した政治家や官僚”の一掃と若者の雇用創出を求めるデモは、アラブ第二の人口過密都市バグダードから南部の主要都市へ広がった。

木曜日(10月3日)、特殊装甲部隊がデモ隊を排除するためにバグダードに突入した。また治安部隊は実弾を地面に発砲した。その跳弾で負傷したデモ参加者を仲間がトゥクトゥクで搬送した。

イラクのアブドゥルマフディー首相は木曜日から金曜日(10月4日)にかけての深夜、デモ発生後初めて国民に向けてテレビ演説を行い、銃声響くバグダード全域で放映された。

しかし、演説(の内容)は予想に反するものだった。首相は、直接、デモ参加者(の不満)には応えず、現在の政治危機に対する自らの業績や手腕を弁護した。しかも発足一年足らずの政権に政策を実行するための猶予期間を求めた。

また、首相は、「現在行われていることは、“イラク全土の破壊”である。デモの激化は、負傷者と犠牲者を増やすだけだ」と述べた。

さらに、首相は、「イラク国内の(安全で平穏な)日常生活の回復」を呼びかけた。同時に、低所得者、失業者へ「毎月支給される補助金」制度案を閣議に提出すると表明した。

(後略)

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:47714 )