エジプト:政府はホテルおよび観光施設におけるアルジャジーラの放送を禁止
2019年10月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプト当局はすべてのホテルおよび観光施設におけるアルジャジーラの放送を禁止する

【カイロ:本紙】

エジプト政府は国内の全ホテルに対し、客室のスクリーン上でのアルジャジーラの放映を禁じる決議を行った。

当該の決議が発せられたのは、同国のアブドゥルファッターフ・アッ=スィースィー大統領の退陣を求める抗議活動が同国の広範囲で起こった後のことであった。これらの抗議は、スペインに拠点を持つ建築請負会社の所有者で、エジプト人芸術家でもあるムハンマド・アリー氏の呼びかけに応じて起こったものである。

「エジプトホテル協会」は全ホテルに宛てた書面(2019年第28号)の中で、8月8日付で観光局事務所より、2019年7月24日の閣議会合(番号50)における決議に関連する書簡を受け取ったと述べた。同決議においては、エジプトで営業するホテルに対し、テレビ画面でアルジャジーラのチャンネルを表示しないよう通告するための必要措置が示されていた。

エジプトのマスメディアは、アルジャジーラチャンネルが国内の騒動を激化させ、同国を混乱に陥れようとしているとして、ここ数週間アルジャジーラに対する激しい攻撃を浴びせている。同チャンネルが、エジプト人がスィースィー政権に反発していると示唆する目的で、捏造された虚偽のビデオを公開しているとする見解がその理由だ。その後、同国の司法局長は(デモ参加者の)逮捕作戦に関する特別声明を発表した。これによれば、逮捕者の多くはスィースィー大統領の退陣を求めるデモに参加したことを自白しており、また彼らの多くが中流階級や貧困層の生活水準に影響する同政権による経済政策に関して反発している。

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( 翻訳者:秋野晴香 )
( 記事ID:47717 )