在アンカラ米大使館、「いいね」ツィートを取り下げ
2019年10月06日付 Hurriyet 紙

ギュレン派捜査で逃亡状態であるエルグン・ババハンは、ツイッターで「トルコ国民は、バフチェリなき政治の時代に向けた準備をすべきである」とつぶやいた。一昨日にアメリカ大使館がこのツィートを「いいね」としたのを受けて、まずSNS上で大きな批判が巻き起こった。アメリカ大使館は、批判を受けてツィッター上で次のようにつぶやいた。「今日、我が大使館がツィッター上で無関係のツィートに誤って『いいね」押した。この誤りにより起こった混乱について謝罪する。」

■民族主義者行動党のヤルチュン:あなた方により多くを期待している

批判の増大を受けてアメリカのアンカラ代理大使ジェフリー・M・ホーヴェニアは、外務省へ呼び出しを受けた。外務省報道官ハミ・アクソイは、デイビット・ サッターフィールド大使が市外にいるため、代理大使を呼び出して「いいね」について説明を求めたと述べた。代理大使と外務副大臣セダト・オナルは話し合いを行った。

民族主義者行動党副党首セミフ・ヤルチュンもツィッター上で要約すると次のような共有を行った。「裏切り者のギュレン派メンバーのエルギュン・ババハンは、『トルコ国民はバフチェリなき政治の時代を準備すべきである』とツィートした。アメリカのトルコ大使館もツィッターで『いいね』を押した。誰が誰の背後にいるかを私たちは知っている。総じてギュレン派の戦闘員と彼らを支持する全アメリカ政府は徒労なことをしている。民族主義者行動党党首デブレット・バフチェリは回復している。 来週、現場に復帰するだろう。彼の死を期待する政治的死者と帝国主義的老人は、希望を打ち砕かれるだろう。」

民族主義者行動党事務局長イスメト・ビュユクアタマンもアメリカ大使館を厳しく批判した。

「ババハンと老人たちの当の言動とこの目的に沿って着手した「民族主義者行動党」に向けた攻撃の企てに、慣れっこで備えがある」と強調したビュユクアタマン事務局長は、次にように述べた。

「この『祖国なき』逃亡者が行ったツィートが在トルコ・アメリカ大使館の公式ツィッターで『いいね』とされたことは、その価値が1ドルである狂った発言より深刻であり、アメリカが支援する新たな作戦が始まったことの証拠である。大使館はこの試みによってトルコの敵たちを勇気づけ、裏切り者のギュレン派を舞台に引き出すことを目的としている。この卑劣な企図はアメリカが分限をわきまえていないということと、中東を血の海に変えたアメリカは、これが生み出す結果を甘受せざるを得ないことを知るべきである。」

民族主義者行動党副党首フェティ・ユルドゥズも、「トルコ政府はこの大使を望まない人物であると宣言するべきである。もしアメリカが自分からこの大使を変えるならば、よしとする。そうでなければ、追放するべきである。彼らが犯した罪をひとつひとつ問いただすべきである」と述べた。

■第二の謝罪:中身を認めていない

アメリカの代理大使が外務省に呼び出され説明を求められたことに続き、大使館は夕方に2回目の謝罪声明を行った。2回目では、「ツィッター上で起こった過ちについて私たちは謝罪する。エルグン・ババハンと全く無関係であると同時に、つぶやきの内容も認め、受け入れるものではない。このような過ちに悲しみを感じているのを、今一度表明する」と述べた。

■より詳しい説明を要求

メブリュト・チャブシュオール外相は、公正発展党の第29回協議検討会議において、アメリカとの間の危機に関する質問を受けて、「彼らは発表を行った。しかし、詳細ではなかった。大使はアダナにいたため代理大使を呼び出し、代理大使と面会した。必要な対応が行われ、より詳しい説明を要求した」と話した。チャブシュオール大臣は、代理大使が「誤って起こった」と発言したとし、「より明確な形で訂正することが必要であると述べた。彼らは説明を行うだろう」と述べた。その後、アメリカは2回目の説明を行い、再び謝罪した。

■公正発展党:私たちは激怒している

公正発展党報道官オメル・チェリキは、アメリカとの危機に関して昨日ツィッター上で次のように述べた。

「在アンカラ・アメリカ大使館のSNSのアカウントが、民族主義者行動党党首バフチェリ氏の健康に関して人道的な点から受け入れることはできない、外交的な慣例にも完全に背いたツィートに「いいね」を押したことについて激怒している。この事件は、一方では大使館がトルコの真実にいかに『無関心で』、『誤った』人々が事態を追いかけ実情に疎くなっているかを、他方でいかなる任用政策を行ってきたかを示すという点で示唆的である。問題は、気持ちの入っていない謝罪で受け流せるようなものではない。人道的な点から受け入れられないと同様に、内政に醜く干渉をする試みである。大使館で雇用された一部の人物達が両国関係を傷つけるために大いに力を費やしている証左である。錯乱を越えた状態である。アメリカ国務省とアメリカ大使館がこの問題を真剣に調査することを期待している。」

■アルトゥン:意識下のあるものが漏れでたのか

コミュニケーション大臣ファフレッティン・アルトゥンは、ツイッターで次のようにつぶやいた。

「意識下のあるものが漏れでたのか。アメリカ大使館はトルコの内政に干渉できない。アメリカ国務省はこの事件を調査するべきであり、問責する必要がある。アメリカ大使館は、バフチェリの『最期が近い』と主張したギュレン派とつながる人物のつぶやきに『いいね』を押した。」

■共和人民党:バフチェリに対しての敬意を欠くことはトルコに対して敬意を欠いていることである

共和人民党会派副代表オズギュル・オゼルは、ツィッター上で発言を行い、「アメリカが、7月15日のクーデター未遂でとった態度、なおそれを継続してギュレン派のリーダーをいまだに保護していることが両国関係に深刻な害を与えている過程の中で、このような事件は起こってはいけない。ツィッター上で謝罪する問題ではない。アメリカの在トルコ大使館がアカウントでこのような過ちを犯すのは不適切と見なすべきである。この問題で効果的で皆を納得させる謝罪は、責任者、大使本人の口頭によるものである。バフチェリ氏に対して行われた敬意を欠いた振る舞いは、トルコ議会とトルコに対するものと同じである」と述べた。

共和人民党会派副代表のエンギン・オズコチもツィッター上で発言を行い、「在アンカラ・アメリカ大使館が民族主義者行動党党首デブレト・バフチェリの健康状態に関するツィートを共有したのは決して正しいことではない。他国の内政に干渉することは許されない。この問題についてアメリカ大使館は詳細かつ明確な説明を行う必要がある」 と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:47742 )