シリア:米国の撤退とクルド民族主義組織(3)
2019年10月07日付 al-Mudun 紙


■米国は国境から撤退する:トルコとSDFの戦争が始まった?

【本紙】

トルコ大統領府が報じたところによれば、エルドアン大統領とトランプ大統領は、シリア北部の安全地帯に関して議論するため、11月、米国において会談を持つことに合意した。

一方、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、月曜日(7日)、シリア国境から戦闘員を排除し、自国の安全を保障するといった同国による決意を明らかにした。同氏はツイッター上で、「我々はシリア危機の当初よりシリアの領土一体性を支持しており、この観点により引き続き支援を行う」と述べ、「シリアにおける平和と独立の実現に貢献する」と付言した。

一方でSDFは、トルコが開始すると脅迫するところの差し迫った攻撃は、トルコによるイスラーム国撲滅に向けた努力を無にし、砂漠地域に潜む同組織指導部の帰還を許すことになるだろうと警告した。

クルド自治局は声明の中で、国際社会および全組織に対し、クルド人の支配地域に対するいかなる敵対行為を阻むようトルコに圧力をかけるよう求め、エルドアン大統領による度重なる脅迫は危険であり、地域の治安や独立を脅かすものであると強調した。

トルコ大統領府は声明の中で、エルドアン大統領がトランプ大統領に対し「安全地帯樹立にあたっては、テロ組織であるクルディスタン労働者党の脅威を除去し、またシリア人が祖国に帰還するための適切な環境を調整することが条件である」と伝えたことを明らかにした。またトルコ大統領は、同国はシリアにおけるイスラーム国の脅威が再興しないために、必要な措置を講じていると述べた。

トルコ軍はシリアにおいて、2016年にイスラーム国に対し、2018年にクルド民族主義組織の民主統一党に対し、計二度の攻撃を行った。

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:47753 )