イラク:政府が「部分的」譲歩を表す(2)
2019年10月06日付 その他 紙

■イラク:政府が「部分的」譲歩を表した後の不穏な静けさ

【バクダード:本紙】

バグダード南部のクート市では、若者が自動車を押収された直後に自らの身体に火を放ち死亡しており、これが同国においてデモが勃発する要因の一つであった。

内閣は、デモの犠牲者を「殉教者」とみなし、遺族に「殉教者の特権」を与えることを決定した。また軍の入隊を志願するものや、2014年のイスラーム国による侵攻以降、契約が打ち切られた兵士(の再雇用)に対する門戸を開いた。

内閣は、これらの措置の実施を指示し、次期会議において改革に関する第2次諸決議の内容を議論することを決定した。

先週火曜日に始まったデモでは、暴力行為や銃撃、多数の政党本部に対する放火が見られた。デモ参加者たちは、これらの政党が国内の汚職行為に関与しているとして非難している。これに対し、イラク当局は治安部隊と民間人に発砲したとして「未特定の狙撃者」を非難した。

日曜日、当局によるデモ要求に対する緊急措置の発表を受け、バグダードや他の都市では慎重な平穏状態が続いた。またこの平穏状態が訪れたのは、当局が、数日前からバグダードと南部のいくつかの都市に課されていた(夜間)外出禁止令の解除を決定した後のことであった。

アルジャジーラは「イラク人権監視団」の発表を引用しつつ、この五日間のデモによる死者数は105人にのぼり、負傷者は4000人を超えたと報じている。

当局は、首都バグダードを含むイラクのほとんどの地域で、インターネットの部分的かつ断続的な復旧処置を実施した。しかし現在に至るまで、SNSへのアクセスはブロックされている。

アナトリア通信が活動家らの言葉を引用し報じたところによれば、これらの慎重な平穏状態にもかかわらず、バグダード中心部のグリーン・ゾーンに近いアル・フラーニー広場とサドル市、アダミヤ地区、アル・シュアラ、アル・ザフラニアといった各地区において、抗議活動の再開に備えてデモ参加者が集まった。


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( 翻訳者:田中美羽 )
( 記事ID:47756 )