■アルジェリア：大統領選挙の支持派と反対派との間で「骨折するほどの」激しい争い

【アルジェ：アブドゥラザーク・ビン・アブドゥッラー、アナトリア通信】

アルジェリアで、今年12月12日に予定されている大統領選挙へのカウントダウンが始まった。しかし、同国は今回の（選挙実施という）選択が危機の突破口であると支持する人々と、選挙実施の適切な状況が整っていない中での選挙の実施は危機を複雑化させかねない時期尚早な解決策だと見なす人々の間の「骨折するほどの」激しい 争いの渦中にある。

この10月でアルジェリアは、4月2日のアブドゥルアズィーズ・ブーテフリカ元大統領の辞任から6か月目に突入する。なお、彼の辞任は軍の支持を受けた民衆蜂起の圧力の下で行われた。

二つの対峙する潮流

移行期間の間、アルジェリアでは二つの潮流が国を分断している。一つ目の潮流は軍組織が代表を務めるもので、市民運動や、イスラーム主義政党、イスラーム主義者、保守派の側についており、アルジェリアで最大の潮流と見なされている。この潮流は、最短の日程で選挙を実施することが危機の最も適切な突破口だと見なしている。

しかし、選挙が行われる前に求められる保証事項についてはこの潮流のメンバーの中でも相違がみられた。軍司令部は選挙法改正と最高選挙委員会の創設がやるべきことの全てだと考える一方で、国はそのほかにも緊張緩和に向けた措置を講じる必要があるとの見方を示す者もいるのだ。

他方で、政党や組織が指揮する二つ目の潮流もある。その大半は「民主主義的代替勢力」と呼ばれる同盟のもとに集う世俗主義者や左翼であり、選挙を実施するという選択は前政権を再生産につながるとして非難している。

またこの同盟は選挙を行う前に、憲法の施行停止を以って始まる移行期間と新憲法を制定する憲法制定議会の選出を要求している。

（後略）

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（ 翻訳者:山下綾華 ）
（ 記事ID:47816 )