ヨルダン:国王はイスラエル側からの謁見の申し出を無視
2019年10月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ヨルダン国王はイスラエル側からの謁見の申し出を無視

【ラーマッラー:本紙】

イスラエルの『ハアレツ』紙は、バークーラ・グマル両地区の危機に関して、イスラエル側からヨルダンのアブドゥッラー二世国王に対して謁見の申し出があったことを明らかにした。また、「両国間で政治的交渉が行われているが、現在に至るまで目立った成果はない」と伝えた。交渉は、約一年前、ヨルダン政府が25年間続いている土地の賃貸期間終了後にバークーラ・グマル両地区のヨルダン統治下への返還を求める決定を発表して以降行われてきた。

同紙は作家ヌーアー・シュピーゲル氏の記事の中で、ヨルダン渓谷地域評議会のイーダーン・グリーンバウム議長の話として、数か月前にグマル地区を巡る合意に至る可能性が浮上していたが、全く成果が得られなかったと報じた。そして、希望が潰えてしまったのは、賃貸期間の期日が近づいているにも関わらずイスラエル側がバークーラに関する交渉のコントロールに失敗したせいだと指摘した。つまり、イスラエル側は彼らが持っていた「圧力装置」をもってしても、既存の合意の継続あるいは新たな合意の締結といった成果を得ることができなかったのだ。

さらに同紙は、「イスラエル側は満足のいく回答が一切得られなかったため、ヨルダン国王へ向けて国王の個人的な介入と謁見を求めることを決断した。これは、『平和の島』で仕事を継続できるような解決策を生み出すことが目的である」と続けた。しかし、「書面は一週間半前に送付されたが、まだ何の返答も受け取っていない」という。

(後略)

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( 翻訳者:武田ほのか )
( 記事ID:47875 )