イラク:バスラの部族が政府にデモ隊釈放の為の48時間の猶予を与える
2019年10月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラク:バスラの部族が政府に逮捕者釈放の為の48時間の猶予を与える

【アナトリア通信:イラク】

イラク南部のバスラ県の部族は、政府に県県内の抗議行動に参加して逮捕された者全員を釈放させる為の48時間の猶予を与えた。

金曜日(25日)にデモの第二波が発生してから、県の治安部隊は数十人のデモ隊を逮捕し、彼らは「政府機関に放火した容疑がかかっている」と述べた。

バズーン部族の長老のひとりであるアフマド・バズーニー氏は、水曜日(30日)の声明で次のように述べた。「バスラ県の部族の長老は、政府が逮捕されたデモ隊全員を解放する為に48時間の猶予を与えた。もし全員の解放がかなわなければ、部族は権利行使を支援するため立ち上がるだろう。」

またバズーニー氏は、逮捕されたデモ隊の問題をフォローアップする部族の長老と法律家による委員会が設立されたことを明らかにした。

さらに同氏は、バスラの部族の長老達が「デモ隊の正当な要求によって、同委員会はデモ隊への支援に合意しており、彼らの要求が実行されない場合は彼らと共に座り込みデモを行っている広場に赴くだろう」と続けた。

組合や協会、大学、そして多くの官庁職員は、先週金曜日にバグダードと中南部の県で始まったアーディル・アブドゥルマフディ首相率いる政府に対する抗議行動に参加すると発表した。

金曜日以後、抗議行動は広範囲に及ぶ暴力行為に発展し、少なくとも80人以上が死亡し、数千人が負傷する結果となった。

デモの新しい波は149人のデモ隊と8人の治安部隊が死亡した約2週間前の抗議行動に続き、今月10月に入ってから2回目となった。

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( 翻訳者:當麻 舞美 )
( 記事ID:47939 )