レバノン:レバノン軍が幹線道路の封鎖解除を要求
2019年10月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼️レバノン:ハリリ首相の辞任後レバノン部隊が道路を開放(ツイッター)
【ベイルート:本紙】
サイード・ハリリ首相の辞任と内閣総辞職を受けて、レバノン軍司令部は水曜日朝、声明を発表し主要道路の封鎖解除を実行した。
声明の内容は以下である。
「政権交代を求める市民による抗議活動が始まって13日が過ぎた、レバノン各地の主要な生活道路が封鎖されたため市民生活に重大な支障が生じている。そして(抗議活動の結果)政治体制も一新した。そこで、陸軍司令部はこれまでの声明に加え、すべてのデモ参加者たちに、市民生活が平常に戻り、すべての地域で法律と社会秩序の維持が回復できるように、封鎖されたままの道路を開放することを求める。(この声明文で)公共の場に限定されるが、平和的なデモを行う権利と憲法の規定や法律で認められた意見を発表する権利も保証される。」
ズークミカエルやアシュラフィエ地区のサッシーヌ広場では、軍との衝突を避けるために、抗議者たちはすでに自発的に封鎖された道を開放した。一方で、ジャル・エル・ディブやリングブリッジでは、抗議者たちは道路から撤退することを躊躇して座り込みを続けたため、軍が強制的に道路を開放する事態が発生した。抗議者たちは(座り込みをやめれば)要求がないがしろにされ、テクノクラート内閣が発足されないのではないかと危惧したのである。
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( 翻訳者:伊藤遥 )
( 記事ID:47946 )