エジプト:法律家は治安機関に殺害されることを危惧
2019年10月31日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプトの法律家は、レジェーニと同じ運命をたどることを予期

【カイロ:本紙】

あるエジプトの法律家が、ジュリオ・レジェーニと同じ運命をたどることを予期している。ジュリオ・レジェーニはイタリアの研究者で、2016年にカイロで遺体となって発見された。遺体には拷問の跡が残っていたという。

アラブ人権情報ネットワーク(ANHRI)のマネージャーであるガマール・イードは、彼の公式ツイッターにこう書き込んだ。「私は治安機関の荒くれ者たちが本当に怖い。私は弁護士で、法律にしか明るくない。私の運命がジュリオ・レジェーニと似たものになるのではないかと恐れている。もし私に何か起こったとすれば、それは全て治安機関が行ったことだ。」

このツイートがなされる前に、イードは何者かによって襲われていた。それに加え、彼の車が盗まれた上、ANHRIのスタッフの1人に借りた別の車が破壊されていた。

エジプトの独立系人権団体であるANHRIは声明の中で、イードが襲われ、車が盗まれ、弁護士のアムル・イマームが逮捕された数日後である昨日(30日)、イードの車を破壊したとして治安機関を非難している。

また、ANHRIは声明の中で以下のように述べた。「治安組織は、数週間前に黙らせるための脅迫として当団体のマネージャーであるガマール・イードが使用していた車を盗んだ。同時に、当団体の活動は治安機関によって著しく侵害され続けており、治安機関がイードを物理的に攻撃した結果彼は肋骨を折り、その後当団体の弁護士であるアムル・イマームは逮捕された。また、当団体の活動を継続し、イードがSNS上で侵害行為への非難を続けていると、治安機関はイードが前日に当団体の弁護士から借りた車を破壊した。」

(後略)

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( 翻訳者:藤垣順気 )
( 記事ID:47956 )