トルコ映画:第56回アンタルヤ国際映画祭で映画『ボズクル』が快挙
2019年11月02日付 Milliyet 紙
29ヶ国からの66の映画が上映された第56回アンタルヤ金のオレンジ映画祭においてアリ・オゼル氏が監督を務めた映画『ボズクル』が、一度に10部門を受賞した。
アンタルヤ広域市によって開催される第56回アンタルヤ黄金のリンゴ映画祭は、授賞式典
を開き閉幕した。式典の前に芸術家たちは、レッドカーペットから広間に入った。10月26日にスタートした映画祭では一週間に渡って66の映画が異なるカテゴリーを争った。CNNトルコにおいて生放送が行われた受賞式典の司会は、ネフィセ・カラタイ氏とイェクタ・コパン氏が務めた。
式典では「最優秀映画」賞をアンタルヤ広域市長ムヒッティン・ボジェキ氏が発表した。監督であるアリ・オゼル氏は、自身初となる長編映画の『ボズクル』によってこの賞の受賞者となった。アリ・オゼル氏は、また「最優秀監督」賞も獲得した。ステージには息子のデニズ君と共に上がったオゼル氏は、「デニズは、シナリオ執筆で私にとてもよく協力してくれました。賞は彼の名前で受け取ります。」と話した。
映画祭において「最優秀俳優」賞はというと映画『些細な出来事』での演技によってアリジャン・ユジェソイ氏とともに映画『ボズクル』における演技によりミュジャヒト・コチャク氏に授与された。
映画界の著名な俳優であるアフメト・メキン氏も、「最優秀女優賞」を映画『愛と魔法、あらゆる出来事』での役の演技によってセレン・ウチャル氏に授与した。ウチャル氏は、「この賞を恐れることなく自分を表現することができる少女たちに捧げたいと思います。」と話した。
今年初めて授与されるジャヒデ・ソンク賞は、映画『些細な出来事』における編集によってセルダ・タシュクン氏に授与された。タシュクン氏は、賞を女性の同業者たちの名のもとに受賞したと語った。
■その他の各賞
アヴニ・トルナイ博士審査員特別賞:『愛と魔法、あらゆる出来事』と『些細な出来事』
ベフリュル・ダル特別賞:『ボズクル』(アリ・オゼル)
最優秀シナリオ賞:アリ・オゼル、(『ボズクル』)
最優秀撮影監督賞:ウミト・チャクマクソイ(『ボズクル』)
最優秀音楽賞:ヒュセイン・オゼル(『ボズクル』)
最優秀編集賞:アリ・オゼル、マフムト・アラン、ヤクプ・イナンル(『ボズクル』)
最優秀芸術監督賞:メラル・エフェ・ユルトセヴェンとユヌス・エムレ・ユルトセヴェン(『クロノロジー』)
最優秀助演女優賞:アスル・イナンドゥク(『ソルク』)
最優秀助演男優賞:オザン・ダーララとハカン・エムレ・ウナル(『ボズクル』)
フィルム編集賞:アリ・オゼル(『ボズクル』)
映画作家協会(SİYAD)賞:『愛と魔法、あらゆる出来事』(ウミト・ウナル)
観客賞;レイラ・ユルマズ(『知らないこと』)
■国際部門各賞
最優秀映画賞:『ある船頭の話』、オダギリ・ジョー、日本
最優秀監督賞:レザ・ミルキャリミ(『シリンの城』)イラン
最優秀女優賞:レギナ・ジャセ(『三つの夏』)、ブラジル
最優秀俳優賞:ハメド・ベフダド(『シリンの城』)イラン
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:47972 )