イマームオール市長、ボスフォラスとその周辺は市のもの
2019年11月03日付 Cumhuriyet 紙

世界の二つの大陸間で行われる唯一のスポーツイベントであるボーダフォン第41回イスタンブルマラソンは、「イスタンブルはあなたのものだ。止まらずに走れ」というスローガンのもと実施された。

色とりどりの光景の舞台となったマラソンのスタートを執り行ったイスタンブル広域市長エクレム・イマームオールは、これにとどまらず選手たちとともに参加した。

アルトゥニザーデから7月15日殉職者橋のヨーロッパ入口まで、走ったり歩いたりしたイマームオール市長は、抱いた赤ちゃんを愛でたり、人々とホロンを踊り立ち止まった。

イマームオール市長は、新聞記者の質問にも橋の上で回答した。最近噂されている「イスタンブル広域市がボスフォラス海峡に関わる一部の権限を取り上げられる」という議論についてイマームオール市長に問いかけられた。同市長はこの質問に次のように回答した。「ボスフォラス海峡とその周辺は全てイスタンブル広域市のものである。以上。」

■アジア・ヨーロッパ・イスタンブル

イスタンブル広域市共催のスポーツイスタンブルが、「イスタンブルはあなたのものだ。止まらずに走れ」というスローガンのもとボーダフォン第41回イスタンブルマラソンを実施した。同マラソンは、開始時同様に色とりどりの光景と共に終わりを告げた。

世界で2つの大陸間で行われる唯一のマラソンである大会に58人の招待選手を含む4千人のアスリートが参加した。15kmへの参加者が3万3千人であり、一般の部に参加した何万人もの人々を含めると約14万人に達した。イスタンブル広域 市長エクレム・イマームオールは、マラソンに妻のディレッキ・イマームオールと息子のセミフ・イマームオールとともに参加した。イズミル市長トゥンチ・ソイェルもランナーとして参加したレースのスタートを、青少年スポーツ大臣メフメト・ムハレム・カサプオール、イスタンブル県知事アリ・イェルリカヤ、イスタンブル広域市長エクレム・イマームオールが執り行った。

42.195kmのフルマラソンと15kmの部は、7月15日殉職者橋のアナトリア(アジア側) 方向から始まった。橋を渡ってトラキヤ(ヨーロッパ側)方向へ走る選手たちは、無類のイスタンブルのボスフォラス海峡の景色に様々な彩りを添えた。

共和人民党副党首ヴェリ・アーババ、共和人民党会派副代表オズギュル・オゼルも含む政界、実業界、芸術界、スポーツ界から多くの人々も参加した。

■あなたたちと参加できることは素晴らしい

イマームオール市長は、スタート前に行ったスピーチで、橋の入り口を満たした何万人もの参加者に「世界のどの場所でもこれほどの人は集まらない」と言って挨拶した。「何年も行われてきたイスタンブルマラソンにあなたたちと参加できることは素晴らしい」と述べ、「このマラソンは、私たちの美しい街と美しい地に相応しいものだ。アナトリアからトラキヤへ、アジアからヨーロッパへ移動する。内に抱えた愛、平和、平穏、喜びに満ちたランニングスピリットがここにはある。スポーツは心である。まさにこうした素晴らしさ抱えたイスタンブルマラソンは、我が街、国、さらには全世界に平和をもたらそう。これは同時に善意の走りである。スポーツマンシップと紳士的な振る舞いによって投じる全ての歩みに報いがあるよう祈っている。このマラソンを開始させ、今日まで発展させてこられた皆様に感謝をしている」と述べた。

■演壇で自撮り

一行は、その後アルトゥニザーデに移動し一般の部のスタートを執り行った。参加者は、スタート地点で彼らに演壇から挨拶するイマームオール市長に親愛の情を示した。一部は、手に持った旗、Tシャツ、それに類するものをイマームオール市長に投げ掛けた。市長は、それにサインし、あるいは手で参加者に示し、持ち主に投げ返した。

イマームオール市長は、ある参加者が自分に投げてよこした携帯を使って参加者達と自撮りをした。また、自分の胸に手を置いて挨拶をした人々には同様に応えた。イマームオール市長は、他の人の手から取ったトルコ国旗をなびかせると、コースの興奮は頂点に達した。市長は、この時演奏されていたイズミルマーチに人々とともに唱和した。

■橋でホロン

イマームオール市長は、一般の部のレースが始まると、ベイリッキドゥズ区長メフメト・ムラト・チャルク、ベシクタシュ区長ルザ・アクポラト、カドゥキョイ区長シェルディル・ダラ・オダバシュ、カルタル区長ギョクハン・ユクセル、アヴジュラル区長トゥラン・ハンチェルリとともにアルトゥニザーデからマラソンの興奮の中に加わった。イマームオール市長に急に遭遇した人々は、「エクレム市長」と応援しイスタンブル広域市長に親愛の情を表現した。

時にはテンポよく歩き、時には走ったイマームオール市長は、この形で人々の写真の要求に応えた。イマームオール市長は、4カ月になるイルケという名の赤ちゃんを抱いて少しの間歩いた。橋の上でホロンを行っている集団は、イマームオール市長の注目を引くことに成功した。ホロンに参加しないわけにはいかないイマームオール市長は、人々ともに気分を高揚させた。

■完走する予定ですか市長

新聞記者もイマームオール市長に橋の上で「完走する予定ですか市長」と質問した。これに対し「橋の上で少し歩こうと考えていた。走るつもりはなかった。連盟の会長が『橋は長い。走っても終わらない』と警告した」と答えた。

イマームオール市長には、最近ささやかれている「イスタンブル広域市からボスフォラス海峡に関する一部の権限が奪われる」という話題にも触れられた。市長はこの質問に回答した。「ボスフォラス海峡とその周辺の権限は全てイスタンブル広域市にある。以上。」

走るのを橋のヨーロッパ側の入口で止めたイマームオール市長は、表彰式のためにスルタンアフメト広場に設けられた会場に行った。式では最初に女子招待選手の部で入賞した選手達が表彰された。

■大会記録はケニアのキベト

女子の3位ケニアのモウリネ・チェプケモイはメダルをイズミル市長のソイェルから、2位エチオピアのティジスト・アバイェチェワはイマームオール市長から、1位エチオピアの ヒルト・ティベブはトルコの初の女性マラソン選手ウルケル・クトゥルさんとケリマン・ギュナイドゥンさん、ディレッキ・イマームオール夫人から授与された。2番目の表彰式は男子の招待選手だった。男子の3位ケニアのピーター・ケモイ・ンドロボはメダルをトルコ陸上連盟会長ファーティフ・チントゥマルから、2位エチオピ アのイタヤル・アトゥナフ・ゼリフンはイスタンブル県副知事アフメト・オナルから、2時間9分44秒の大会記録で優勝したケニアのダニエル・キプコレ・キベトもイマームオール市長とボーダフォン取締役代表コールマン・ディーガンとスポーツイスタンブル代表レナイ・オヌルから授与された。表彰式とともに106カ国から約14万人が参加したマラソンは、忘れえない光景と共にフィナーレを迎えた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:47973 )